質の高い「吟醸香」、緻密で繊細な「吟味」、両者が調和して初めて生まれる「吟醸酒としての品格」。「吟醸酒とはなにか、どうあるべきか」とその理想を求め、「買って間違いのない吟醸酒を日本酒ファンに」と蔵元と日本名門酒会が責任をもって封印した純米吟醸シリーズが「封印酒」です。

吟醸酒は単に香り高いだけが特徴のお酒ではありません。その香りの「質」はどうなのかも問題になります。「吟醸香」と呼ばれる果実香は、いくつもの香気成分によって構成されます。これらのバランスが狂うと不快な香りに感じられ、つまり、香りもそれぞれの成分が調和していることが大切なのです。また、「吟味」と呼ばれる緻密で繊細な吟醸酒特有の味わいも欠かせない要素です。香りが控えめな吟醸酒を「味吟醸」とも言いますが、これは香りは控えめながら味わいに吟醸酒の特徴がはっきり現れているお酒を指す言葉でした。この調和のとれた「吟醸香」と緻密で繊細な吟醸酒特有の「吟味」を兼ね備え、なおかつ香りと味の調和こそが「吟醸酒の品格」に繋がるのです。

せっかくの美味しさを保つため、火入れや貯蔵にも各蔵元でひと工夫しています。「司牡丹」では、新酒を生のまま瓶詰めし、お湯で加熱殺菌したうえで瓶ごと貯蔵する「瓶燗瓶貯」で、香りの気散や味わいの劣化を極力抑えました。「大山」「春鹿」「梅錦」「越の誉」は、いったん通常通りタンクに火入れ貯蔵した上で、瓶詰め時には生詰めし、瓶ごと加熱殺菌した、変則的な「瓶燗瓶貯」で、香りを残しつつ適度な味の"熟れ"を図っています。

封印酒はダテに袋に封印されているわけではありません。これは光を遮る役割も果たしています。日本酒は紫外線を嫌います。夏の炎天下に日本酒を放置すればものの数時間で着色が進みますし、長時間、紫外線を浴びた日本酒には「日光臭」と呼ばれる悪い香りが発生することもあります。せっかくの繊細な香味のお酒ですから、こうした紫外線による劣化を極力避けるため、遮光袋に入れました。という実用目的ではありますが、紐をとき袋を開けて瓶を取り出す瞬間の、ワクワクした期待感もプロローグとして、極上の味わいをお楽しみください。

繊細な味わいの吟醸酒ではありますが、その中には、地域の気候や食文化の中で育まれてきた各蔵元の個性がしっかりと息づいています。各蔵元の地域に伝わる伝統工芸品をイメージしてデザインしたラベルとともに、5蔵の個性をお楽しみください。


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大山
「封印酒」
720ml

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越の誉
「封印酒」
720ml

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春鹿
「封印酒」
720ml

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 梅錦
「封印酒」
720ml

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司牡丹
「封印酒」
720ml

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