ドメーヌ・ル・ブリゾー
「クリスチャン・ショサール」がコトー・ド・ロワールというマイナーなアペラシオンで2002年に設立したドメーヌがル・ブリゾー。
元々ヴーヴレーの地でワイン講師(ティエリー・ピュズラも彼の教え子)と掛け持ちでSO2無添加のワイン造りを行っていたのですが、とある事情でワイナリーを引き払い各地を放浪。2001年に夫人と出会い再びワイン造りを再開。そして2006年に夫人のナタリーの愛称から取ったナナ(ヴァン・エ・カンパニー)というネゴシアンも立ち上げていますが、2012年にクリスチャンが亡くなり、その後を妻のナタリーが引き継ぎ現在に至る。
2006年からは全ての畑でビオディナミを実践し、醸造も「よりナチュラル」をモットーにテクニックはほとんど使いません。
ドメーヌのワインはそのテロワールやセパージュをそのまま100%反映させたもの。逆にネゴスのワインは、テロワールよりはむしろショサール(ナタリー)の醸造センスをワインに反映させたものというのが彼のコンセプト。
VdF パタポン ルージュ[2023] ル・ブリゾーのフラッグシップである「パタポン」。ナタリー曰く「2023年は収量的には厳しいが、品質的には納得の行くクオリティーの高いワインが出来上がった」とのこと。特に昨今の温暖化で2023年のようなフェノールがしっかりと完熟しながら酸もしっかりとある、かつてのジャニエールらしいブドウが採れたのは久しぶりで、ナタリーの記憶では2011年、2010年以来だそう。醸造はタンニンをなるべく抽出し過ぎないようにマセラシオンを短くし、作業はルモンタージュだけでピジャージュは一切行いませんでした。出来上がったワインは、明るくジューシーで果実味がとてもチャーミング。アルコール度数が13.2%もあるとは思えないほど飲み口が心地よく、繊細なタンニンと酸とのバランスも最高。ナタリー曰く「ブドウのポテンシャルが高いので熟成にも耐え得るが、できれば果実味がフレッシュなうちに飲んでほしい」とのこと。
750ml 税込4180円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13,2%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :48年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF パタポン ブラン[2023] 3年ぶりのリリースとなる「パタポン・ブラン」。今回は贅沢にも白のトップキュヴェ「ル・ブリゾー」のブドウが使用されています。ナタリー曰く「当初はル・ブリゾーとしてリリースするつもりであった」とのこと。しかし、2023年はブドウの熟しが遅く、糖度も期待していたほど上がらず。ワインのキャラクターがいつもの力強い「ル・ブリゾー」のレベルに達していないと判断したナタリーは、最終的に「パタポン・ブラン」としてリリースすることに決めました。出来上がったワインは、確かに「ル・ブリゾー」としてはアルコール度数低めで味わいもスレンダーですが、澄んだエキスに溶け込む昆布ダシのような旨味のパワーがハンパなく、余韻に長く残るミネラルの塩味から偉大なテロワールが透けて見えます。まるで「ル・ブリゾー」のミネラル・エキスだけを抽出したようなクリスタル感あふれるワイン!
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :シュナン・ブラン100%
■ 平均樹齢 :60年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF キャラクテール[2023] 畑が東西に伸び日中の半分しか日が当たらないので晩熟、酸の豊かなブドウができる区画「キャラクテール」。2023年は雨が多くブドウも晩熟でしたが、前年同様ブドウの房に恵まれた当たり年。ナタリー曰く「ワインのスタイルは、前年のようにピュアなエキスが染み入る優しい味わい」とのこと。ただ、前年は暑い年ゆえ酸が落ちないよう9月初めに収穫を行ったのに対し、2023年は10月までブドウの完熟を待つことができ、それでも酸が落ちなかったので味わいのバランスはパーフェクトだと彼女は言います。出来上がったワインはエレガントかつクリスタル感に溢れキラキラしていて、昆布ダシのようなしっかりとした旨味、そしてミネラルの塩味と苦み、調和の取れた酸が三位一体となり五臓六腑に染み渡ります。余韻も長く正に白のトップキュヴェにふさわしい貫禄と上品さをまとっています。ちなみにエチケットは、この年からシンプルに文字とブドウの芽の模様の入ったいぶし銀にマイナーチェンジ。ワイン名の下に書かれているフレーズは、ナタリーが敬愛するモリエールの戯曲「女学者」の登場人物アルマンドの「あなたの詩の中にある一つ一つの余韻が魅力的な線を描く」というセリフですが、ナタリーは遊び心で原文のdans
vos vers(あなたの詩の中)をdans vos verres (あなたのグラスの中)に変え、セリフをワインに引きつけ洒落を利かせました。
750ml 税込5775円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :シュナン・ブラン100%
■ 平均樹齢 :59~64年
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF レ・モルティエ60(スワサント)[2022] 白の「ブリゾー」と並びクリスチャンが最も大切にしていた赤の畑である「モルティエ」のピノ・ドニスが、2022年にちょうど樹齢60年を迎えたことから、クリスチャンへのオマージュも兼ね、そのピノ・ドニスを使って特別に仕込んだのがこのスペシャル・キュヴェ「モルティエ
60(スワサント)」。ナタリー曰く「当時2012年にクリスチャンがモルティエ 50(サンカント)を仕込むという計画があった」とのこと。しかし収穫直前に彼が亡くなってしまった為、その計画は頓挫してしまい、それから10年が経ち今回ナタリーが満を持して「60(スワサント)」という形で再びクリスチャンの遺志を紡ぎました。醸造は除梗したブドウに毎日ピジャージュ、ルモンタージュを施し抽出をMAXに行ない熟成は18ヶ月で、ナタリーが樽熟成をしていない点以外は当時のクリスチャンのモルティエの仕込みを忠実に再現。出来上がったワインは芳醇で豊かなコクがあり、亡くなる直前のクリスチャンのワインを彷彿させる野趣溢れる濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。長期熟成を予感させる正にクリスチャンのオマージュにふさわしい圧巻のワイン!ちなみにエチケットのワイン名の下に書かれているフレーズは、ナタリーが敬愛するモリエールの戯曲「タルチュフ」の登場人物、偽善者タルチュフの素性を見抜く小間使いドリーヌの「彼(タルチュフ)は丈夫で、大きく太り、顔色は良く、口元は赤らんでいる」というセリフですが、ナタリーは彼(タルチュフ)をワインに置き換え、モルティエの特徴をこのセリフで表しました。
750ml 税込6270円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,8%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :60年
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF ママ・ムシ[2022] 「クリスチャン・ショサール」が亡くなる直前に「モルティエ」の区画に植えたピノ・ドニスだけを使って仕込んだキュヴェ。これまでは収量が取れなかった為、全て「パタポン」にアッサンブラージュされていましたが、樹齢10年を超え収量が見込めるようになりました。キュヴェ名は、元スイスの舞台女優だったナタリーが一番好きな17世紀の劇作家モリエールの劇作「町人貴族
Le bourgeois gentilhomme」の話に出てくる似非トルコ王子「Mama Mouchi(ママ・ムシ)」から。町人貴族とは、身分の低い男が貴族の娘と結婚するために、権威あるものが大好きな娘の親を騙して「ママ・ムシ」という架空の似非トルコ王子に扮する喜劇で、ナタリー曰く「ママ・ムシのピノ・ドニスはパタポンよりも上のクラスのモルティエの区画だが、樹齢が10年前後と若いため、真のモルティエとは言えない。まだモルティエに成り切れていないun
arriveste(若造・成り上がり者)という感じが、劇作のトルコ王子ママ・ムシのキャラクターと重なり、このような名前を付けた」とのこと。エチケットのデザインは、劇に出てくる羊の毛皮のマントを羽織り、猫をいつもひざ元に置いて演じたママ・ムシから連想し、トルコの冠をかぶる羊とその上に猫ではなくネズミという組み合わせで、可愛らしいキャラクターに仕立てました。2022年はブドウがかつてないほど早熟で、前年よりも収穫が1ヶ月以上早く始まりました。ナタリー曰く「この年は水不足の影響によりブドウのタンニンの含有量が多かった為、マセラシオン期間中はタンニンをなるべく抽出し過ぎないようにルモンタージュもピジャージュも一切行わなかった」とのこと。出来上がったワインは、チャーミングな果実味とピノ・ドニスのスパイシーさを兼ね備えたピュアな味わい。ナタリー曰く「今から飲んでも十分美味しいが、ただ、まだ若いうちはアフターに残るタンニンの収斂がタイトなので、できればあと数年寝かせてほしい」とのこと。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :11~13年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF コ・テ・クゥール[2022] ワイン名には品種の「コー(Côt)」と「Côté傍(そば)」を掛け、「ハート(Coeur)」の傍すなわち「愛する人のそばにいる」という意味が隠されていて、亡き「クリスチャン・ショサール」へのオマージュとして造ったキュヴェ。また、「Côt
et Coeur(コーとハート)」の文字を切り離し、品種を分かりやすく表現しています。2021年は霜により全滅だったため2年ぶりのリリースで、今回はコーと同じ樹齢のガメイが30%程アッサンブラージュされています。ガメイの畑はコーと同じ「モルティエ」の区画内にあり、霜などの冷害に弱く近年はほとんど収量が取れていませんでした。しかし、前年収量ゼロの反動からか、2022年は30hL/haと豊作だった為、同じ区画内のブドウという理由からコーと同じ日に収穫し、そのままコーに混ぜて仕込んでいます。出来上がったワインは、ガメイが入っている分いつもより酒質が滑らかでエレガント。コー主体とは思えない果実の染み入るような優しさとジューシーさがあり、これこそナタリーの醸造センスが光るワインです。
750ml 税込3850円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :コー70%、ガメイ30%
■ 平均樹齢 :51年
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF ル・タン・デメ[2022] ブドウは樹齢100年を超す「Les pies(レ・ピィ)」と呼ばれる畑からで、ワインは果実味の艶やかさとエレガントさ、ヴィエーユ・ヴィーニュから来るキメの細かいタンニンがじわじわっと染みわたるような、複雑で奥行きのある造りの「ル・タン・デメ」(ナタリー自身は以前から「モルティエ」と双璧をなすトップキュヴェをこの区画のピノ・ドニスで仕込みたいと思っていましたが、霜や病気の被害に遭うことが多く、中々収量に恵まれず大抵は「パタポン」にアッサンブラージュされていました)。ワイン名はナタリーの好きな小説家で、今のパートナーの遠い親戚にあたる「マリー・ド・エレディア」の作品名から。日本語の意味は「好きな季節」ですが、ワインはその優しい名前の響きに相応しいエレガントさと、それに相反するようなしっかりとした骨格とストラクチャーのあるところが面白いです。2022年は日照りにもかかわらず比較的収量に恵まれた年ですが、それでも25hL/haでボトルの本数換算で1000 本程。醸造は「パタポン」が果実味重視に対し、ストラクチャーとフィネスをコンセプトにした造りで、マセラシオン期間も8ヶ月と長め。出来上がったワインは、タイトなミネラルの中にフィネスと果実のエレガントさが融合した、正にピノ・ドニスのグランヴァンと言えるような骨格のしっかりとした味わいに仕上がっています。ナタリー 曰く「2022年は当たり年なので、最低5年できれば10年は寝かせてほしい」とのこと。
750ml 税込5390円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :100年以上
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF ル・タン・デメ[2020] ブドウは樹齢100年を超す「Les pies(レ・ピィ)」と呼ばれる畑からで、ワインは果実味の艶やかさとエレガントさ、ヴィエーユ・ヴィーニュから来るキメの細かいタンニンがじわじわっと染みわたるような、複雑で奥行きのある造り。ナタリー自身は以前から「モルティエ」と双璧をなすトップキュヴェをこの区画のピノ・ドニスで仕込みたいと思っていましたが、霜や病気の被害に遭うことが多く、中々収量に恵まれず大抵は「パタポン」にアッサンブラージュされていました。2020年は日照りの影響によりブドウの房自体がコンパクトで収量も少なく、ナタリーも収穫する前まではパタポンにアッサンブラージュすることを考えていました。しかし、収穫直前に降った雨のおかげでブドウが一気に果汁を溜め込み、辛うじて醸造できる量に達しました。醸造は前年と同じくロングマセラシオンを行い、タンニンのエグミが自然と落ちるまで6ヶ月漬け込みました。出来上がったワインは、果実味の艶やかさと胡椒のようなフレーバー、そしてヴィエーユ・ヴィーニュから来るキメの細かいタンニンとの塩梅が超絶妙。まさに「Theピノ・ドニス」と言えるようなエレガントな味わいに仕上がっています。今飲んでも酒質がエレガントなので十分に美味しいですが、ポテンシャルが高いので敢えてしばらく寝かせてから飲んでみても面白そうです。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :100年以上
■ 平均年間生産量 : 本
パタポン ルージュ[2017] クリスチャン・ショサール亡き後、妻のナタリーが栽培から醸造までを手掛ける新生パタポン。2017年は前年同様春に遅霜が降り、モルティエの畑以外は甚大な被害。また、霜の影響によりブドウの成熟がバラバラになってしまった為、モルティエを格下げし全てのピノドニスを合わせてパタポンを造りました。醸造はいつも通り全房のブドウと除梗したブドウを交互にミルフィーユのように重ねマセラシオン(この年は軽快な果実味を重視する為、ロングマセラシオンは行っていません)。ワインはピノドニスらしい黒胡椒のスパイシーな風味とユーカリのような個性があり、軽快な飲み心地。中盤からアフターにかけて、収斂したタンニンを感じますが、さすがモルティエが入っているだけあって、酒質の力とバランスは例年の上を行く仕上がりです。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:11,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :42年
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF ル・ブリゾー[2015] 2011年以来4年ぶりの「ル・ブリゾー」。以前クリスチャンが醸造していた時は樽で仕込んでいましたが、ナタリーは個人的に樽で熟成させたワインよりもタンクで熟成させたフレッシュなワインが好みということもあり、2015年は樽を使わずタンクのみで仕込んでいます。彼女が言うには、今回のブリゾーは樽でワインがマスクされていない分、現在の状態でもワインのミネラル感がダイレクトに表れているとのこと。芳醇なエキスの中に鋭く厚いミネラルが溶け込んでいて、今回もブリゾーらしい芯の通った味わいは健在です。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :シュナン・ブラン100%
■ 平均樹齢 :51年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF レ・モルティエ[2015] クリスチャン亡き後ナタリーが単独で仕込む初のレ・モルティエ。ナタリー自身は樽香があまり好みではなく、トップ・キュヴェのこのモルティエも100%タンクで仕込み、今回は除梗したブドウを5ヶ月間ロング・マセラシオンしています。ナタリー曰く、マセラシオンの長さはテイスティングによって判断するとのこと。すなわちマセラシオン期間が3週間過ぎた時点でこまめにテイスティングをし、もしタンニンの収斂味や苦みが前よりも強くなったら、その時点でデキュヴァージュ。もし前よりもワインが柔らかくなったら、果皮がうまくワインに溶け込んできていると判断しマセラシオンを続行。そして、味わいに乾いた感じが出きたらその時点でマセラシオンを引き上げ、後はワインが程よくこなれるまで熟成するのだそう。ロング・マセラシオンで仕上げられたレ・モルティエは、滋味深く、果実が柔らかくもあり、とても魅力的なワインに仕上がっています。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :49~59年
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF ラッキー[2014] 2014年パタポンにもアッサンブラージュされているレ・ロングヴィーニュの畑のブドウにレ・ピィのブドウをブレンドして造られた新しいキュヴェ。ナタリー曰く「ラッキー!のワインの特徴は、ワインが滑らかかつエレガントで柔らかいこと!モルティエやシャペルよりもレ・ロングヴィーニュの畑は粘土がサラサラなため、出来上がるワインはテキスチャーが滑らかで、さらに、そこにレ・ピィという石灰質の古樹のピノドニスがアッサンブラージュされることによってフィネスやエレガントさが加わる」とのこと。ワインはブルゴーニュのピノ・ノワールを彷彿させるような艶やかな果実味がありとてもエレガントで今がまさに飲み頃です。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :25~50年
■ 平均年間生産量 : 本
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VdF エンジョイ![2010] クリスチャンが遺した最後の赤!コート・ダレットやコテクゥールのコーは粘土質の多いモルティエの区画であるのに対し、エンジョイのコーはシレックスの多いシャペルの区画からで、ナタリー曰く「シャペルの畑はシレックスが多い分ワインがミネラリーで骨格がはっきりとしている」とのこと。全房のセミマセラシオンで仕込んでいますが、ピジャージュをしっかりと施しており、ワインはタンニンの抽出の多いクラシックなスタイル。ファイバータンクで38ヶ月という長期熟成をしている為、ワインに凝縮感と奥行きがあり、繊細な酸とカカオのようなほろ苦さのあるタンニンが柔らかな果実味を引き締め、ジビエなどの料理と合わせたいワインです。ちなみにワイン名は、ナタリーがクリスチャンの最後のワインを「Enjoy!」楽しんでもらいたいとの思いで命名。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :マルベック(コー)100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 : 本
パタポン シャペル[2012] 元々シャペルの葡萄はパタポンに混ぜる予定でしたが、テロワールの個性が際立っていたため、分けて瓶詰めされました。シャペルは区画名ではなく、畑近くにある古びたシャペル(教会)から名付けられました。2012年は葡萄栽培をクリスチャンがした最後の年で、収穫を直前に亡くなりました。独り残され深い悲しみで途方に暮れるナタリー。また雨が多くブドウのクオリティ確保がとても厳しい状況の中、厳選な選果を施し、唯一仕込まれた赤がこのパタポン・シャペル。司令塔であるクリスチャンを欠いた中で、全ての作業が後手に回りながらもナタリーが懸命につくり上げた至極のワイン。優しく染み入る味わいに感動で思わず涙が溢れそうになる。そんな特別なパタポンを皆さんも是非味わってみて下さい。
―以下リアルワインガイド43号より抜粋― 日本向けのパタポンとは、別に仕込まれたもうひとつのパタポンです。キュヴェ名にあるシャペルは畑名ではなく、畑の近くにある教会(シャペル)からとったそうです。セパージュはピノ・ドニス100%で造られます。うま味があり、伸びやかな果実味と綺麗な酸が印象的なバランスの良い味わいです。日本向けのパタポンより若干重さがあり、しっかりとした印象の味わいです。タンニンも良質で心地良いです。(今飲んで89 ポテンシャル89+)※掲載ヴィンテージは2011年 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス100%
■ 平均樹齢 :46年
■ 平均年間生産量 : 本
パタポン ルージュ[2009] 収穫日は10月8日~9日。パタポン赤はいわばドメーヌの顔!的代表ワインで、テロワールよりもむしろ、その年毎のドメーヌ全体のキャラクターを表現し
た「看板ワイン」という位置づけだ!カシスやバラの花弁、ペッパー、タバコの香り。アタックに感じるタンニンの収斂味とミネラルの凝縮味が酸豊かな果実味と溶け合い複雑な味わいのハーモニーを作り出す! 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ガメイ60%、ピノ・ドニス40%
■ 平均樹齢 :31年
■ 平均年間生産量 : 本
ペティアン・ナチュレル・ロゼ レ・ピ・・・ティート・ビュル[2006] キュベの名前である「Les Pies…tites bulles(レ・ピ・・・ティート ビュル)」
は、区画名の「Pies(ピ)」と、小さい泡という意味の「Petit bulles (プティ ビュル」を文字って付けらました。ランブルスコを思わせるような黒ブドウ系の香りと僅かにタンニンも感じられ、白のゴードリオールに比べるとやや甘さ控え目な印象。ブドウジュースに炭酸を加えた、そう!皆大好きファンタグレープをワインにしたような味わいは老若男女問わず楽しめます。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・やや甘口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ドニス、
■ 平均樹齢 :60~70年
■ 平均年間生産量 : 本
ペティアン・ナチュレル・ブラン ラ・ゴードリオール[2006] キュベの名前である「La Gaudriole(ラ・ゴードリオール)」は区画の名前。前年のドライな味わいとはうってかわってアルコール度はしっかりありながら、さらに残糖も感じられるあたり相当凝縮したブドウを収穫したと思われます。搾りたてのブドウの凝縮感を感じる甘さに、バランスの良い酸とミネラル、そしてほどよく口中を刺激するガスのおかげで最後まで飽きずに楽しめます。只スルスル飲めちゃいますが、アルコールは通常どおりなのでご注意下さい。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・やや甘口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シュナン・ブラン100%
■ 平均樹齢 :15~50年
■ 平均年間生産量 : 本
ガリマティア[NV(2005)] 残糖分は4g。2005年の白の中で唯一辛口に仕上がった(ロワールでは残糖5g以下が辛口)。ブリオッシュ、白い花の香り。ワインに骨格がある。ミネラルが十分に溶け込んでいるような凝縮感があり余韻が長い。
750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シャルドネ100%
■ 平均樹齢 :41~46年
■ 平均年間生産量 : 本