ドメーヌ・ガングランジェ
オーナーであるジャン・フランソワ(ブリュノ・シュレールの親戚)は父がすでにブドウ栽培農家だったので、物心ついた時から父の仕事を手伝っていたという。醸造の学校を卒業して
1990 年、老齢のため半引退となった父の後を継ぐ。引継いだ当時はまだ農協にブドウを売って生計を立てていたが、1996 年従兄弟のシュレールの影響でビオの農法に目覚め、再びビオを学ぶために学校に通う。翌年の1997
年は、マルセル・ダイス、ジェラール・シュレール、トリンバッハ等が集まるビオディナミの勉強会に参加し、以降、畑の農法にビオディナミを取り入れることとなる。(勉強会は毎年開かれ、現在も続いているという)1999
年、父の完全な引退と同時にドメーヌ・ガングランジェを起ち上げ、自らのワインを作り始める。同年、エコセールの認証、そして、2001 年にデメテールの認証を取得し現在に至る。
現在、ドメーヌはオーナーであるジャン・フランソワが一人で管理している。(仕事が間に合わない時は時々季節労働者数人が手伝いに入る)彼の所有する品種は、赤はピノノワール、白はリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノグリ、ピノブラン、ミュスカ、ピノオーセロワ、シルヴァネールである。畑の仕事にビオディナミを積極的に取り入れ、土壌とブドウの樹にとっての最高のバランスを常に追い求める。ビオディナミはもちろん畑だけではなく、瓶詰タイミングなどの醸造面にもおよぶ。アルザスの伝統大樽「フードル」でワインを仕込み、天然酵母、酸化防止剤も最小限に抑えられた、いわば自然派タイプのワインを作る。
以上輸入元資料より抜粋
アルザス ピノ・ブラン レゼルヴ[2022] 畑は「Ruest(リュスト)」というグレ・ローズよりも石灰質を多く含んだ土壌で、豊作の時だけ仕込む特別なキュヴェ。今までは通常の「ピノ・ブラン」もしくはスパークリングに混ぜてリリースをしていましたが、樹齢が上がるに連れアルザスのプルミエ・クリュとも言われる「Bihl(ビル)」に匹敵するくらいテロワールの違いがはっきりしてきた為、「レゼルヴ」に格上げしてリリースすることにしました。2022年はブドウが豊作で品質には恵まれましたが、醸造面は酵母の働きが弱く熟成中のワインに糸引き状態が発生するようなシビアな年。前回の2020年はフードルで仕込みましたが、今回はフレッシュさを残すために100%ステンレスタンクを使用。最終的に糸引きは完全に消え、瑞々しくフルーティーでアルコール度数13.5%とは思えないフレッシュな白い果物のエキスと柑橘系のほろ苦さのバランスが絶妙な仕上がり。ガングランジェのワインは完全無添加の「Vin Vivant(活きたワイン)」ゆえ味わいの波の高低差はありますが、こういうアップゾーンに入った時のワインは最強!ダイレクトプレスのピノ・ブランの美味しさがはっきりと分かるとても魅力的なワイン! ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ブラン100%
■ 平均樹齢 :49年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス メトラ[2022] ガングランジェ唯一の混植の畑「メトラ」。ピノ・ノワールの隣にある17aほどの小さな畑で、リースリングの植樹が歯抜けになった所に、かつて彼の父親がシルヴァネール・ルージュという亜品種を混植したという何とも不思議な区画。今までは通常のリースリングにアッサンブラージュされていましたが、この「メトラ」だけ毎年突出して酸が高くキャラクターが際立っていることから、2017年より単独で仕込んでいます。今回はダイレクトプレスのリースリングに、除梗したシルヴァネール・ルージュをアンフュージョン(ブドウの実のまま30Lの袋に入れてティーパックのように漬け込みました)。ガングランジェ曰く「シルヴァネール・ルージュは赤でもあまり色素がなく色合いに影響がないことと、前回の2019年が発酵に苦労した苦い経験から今回は発酵を助けるためにアンフュージョンを行った」とのこと。出来上がったワインはガングランジェの思惑通り、完全発酵を遂げつつも醸しのニュアンスをほとんど感じないシャープでキレのあるきれいな味わいに仕上がっています。余韻に残るさりげないお茶のようなほのかな収斂味も最高に心地よく、まさにアルザス白の新境地を開いたような傑作です。
※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml 税込3993円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :リースリング90%、シルヴァネール・ルージュ10%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF レルシュンベルグ R(エール)[2022] 「レルシュンベルグ」は旧「ACリースリング」と同じワイン。「ガングランジェ」がAOCの申請を敢えてせずVdFにしたことにより、エチケットに品種名であるリースリングを名乗ることができなくなりました。そのため、今回は品種名の代わりに畑名のレルシュンベルグをワイン名にし、さらに品種が分かるようリースリングの頭文字R(エール)を記載。2022年は収量に恵まれた当たり年で、醸造面ではフレッシュさを強調するためにフードルではなくステンレスタンクで仕込みました。この年は酵母の働きが弱く発酵は長引きましたが、幸いボラティル上昇などの問題はなく完全発酵を遂げることができました。出来上がったワインは、フルーティーで透明感があり、リースリングの個性も良く出ています。一口飲むと「こういうアルザスワインを待っていた!」と思わず叫んでしまうくらいバランスの整った上品で爽やかな味わいで、今飲んで最高に美味しいリースリング! ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml 税込4180円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :42~56年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF ル・ジェ[2022] 「ル・ジェ」は旧「ACゲヴュルツトラミネール」と同じで、リースリング同様にAOCの申請を敢えてせずVdFにしたことにより、エチケットに品種名ゲヴュルツトラミネールを名乗ることができなくなりました。そこで、ガングランジェは品種が分かるようにゲヴュルツの頭文字「Ge」に関連するワードを探し、畑でも見られる鳥「Le Geai(カスケ)」をワイン名にしました。2022年はブドウの完熟が早かった年で、醸造は酵母の働きが弱か った上にブドウの糖度が高く発酵に9ヶ月と時間がかかりました。途中ボラティルの上がるリスクもありましたが、最終的に出来上がったワインはゲヴュルツの香りの華やかさとボリューム感のある、正にグランクリュクラスに劣らない最高のワインに仕上がっています。ボラティルは0.9g/Lと分析数値としては高いものの、それに負けない熟したミカンのような濃厚なエキスと凝縮したミネラル感が軽く超越し、鳥肌が立つような官能的な味わいに収まっています。こういう分析では語れない驚きの魅力があるから、ガングランジェのワインはやめられません! ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml 税込4290円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :57年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス シルヴァネール[2020] 2020年は太陽に恵まれ、また豊作にも恵まれた年。一方でブドウの窒素不足により醸造はかなり苦労し、発酵は途中でスタッグしてしまい1年経っても終わらなかったので、酵母の働きを促すために翌年発酵後のリースリングの澱を加えました。瓶詰め当初は味わい的にマメやボラティルの要素があり不安定だった為、現地のカーヴで1年じっくり熟成。そして、さらに日本到着後も何度か輸入元で試飲確認し、マメが完全に消えボラティルが落ち着き始めたタイミングでようやくリリース。出来上がったワインは軽くクリスピーで、ほんのりと感じる白い果実の甘さと、じわっとせり上がる酸がまるでレモンスカッシュのよう。余韻に残る滋味豊かなミネラルも心地よく、今飲み頃のスタートラインに立った感じながら、5年位寝かせるとかなり化けそうな予感も。単なるシルヴァネールでは収まらないポテンシャルの感じるワインです。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,3%
■ ブドウ品種 :シルヴァネール100%
■ 平均樹齢 :53年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF リュスト[2022] 「ピノ・ブラン レゼルヴ」と「シルヴァネール レゼルヴ」のアッサンブラージュ。2022年は2020年とミレジムの特徴が似て発酵に苦労した年で、発酵に少し苦労をさせられたシルヴァネールと、醸造に問題のなかった同じ区画のピノ・ブランを熟成後にアッサンブラージュし、味わいのバランスを取ったところ、良い塩梅に落ち着きました。今回は異なる2つの品種をアッサンブラージュしたためAOCの申請ができず、結果VdFに格下げして区画名の「Ruest(リュスト)」をキュヴェ名にしました。出来上がったワインはフレッシュで、昆布ダシのようなピュアな旨味とグレープフルーツのような酸と苦みが心地よい爽やかな味わい。ボラティルの危うさは味わいには全く感じられず、ピノ・ブランとのアッサンブラージュが絶妙に功を奏しています。ちなみにガングランジェ曰く「これを機に今後ピノ・ブラン・レゼルヴとシルヴァネール・レゼルヴの相性が良ければ、キュヴェ・リュストとしてリリースする方向で考えている」とのこと。開けたては少し還元があるのでカラフをオススメします。
750ml 税込3982円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ブラン50%、シルヴァネール50%
■ 平均樹齢 :49~55年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・グリ[2022] 2022年は、2020年同様にブドウが早熟で収量にも恵まれた年。一方で、醸造はブドウの窒素不足により酵母の働きが弱く発酵に苦労しました。ガングランジェ曰く「途中発酵がスタッグしてしまいボラティルが上がり始めたので、急遽発酵に勢いのあるピノ・ブラン・レゼルブの澱を加え、時間をかけて無事辛口に仕上げることができた」とのこと。出来上がったワインは、昆布ダシのような染み入る旨味とピュア感がありながらも、卒のないピノ・グリらしいふくよかさがしっかりとありバランスは最高。貝料理全般、もしくは旨味の強いコンテやボーフォールなどのハードチーズとも良く合いそうです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :38年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス リ-スリング・セレクション[2021] 2021年はミルデューの被害により歴史的とも言える凶作に見舞われた年。辛うじて残ったグランクリュからジェネリックまでのリースリングを全て一緒に混ぜて仕込んだのがこの「キュヴェ・セレクション」です。今回醸造樽は20hLのフードルを使用していますが、実際量はその半分でウィヤージュを一切せず酸化状態のまま熟成。実際出来上がったワインはボラティルが0.35g/Lと、「ガングランジェ」には珍しく(といったら少し語弊がありますが)超優秀と言える教科書のような出来。さらにアルコール度数12.5%、ph3.05とかなり低いのにもかかわらずエネルギッシュで中身がぎっしりと詰まっている印象。また、背骨を支える勢いのある酸もあり、ワインとしては欠点のない正にリースリングの傑作と言える味わい。今飲んで鳥肌が立つくらいの美味しさですが、出来るだけ長く熟成させてみたい…そんな一生に一度のロマンを求めたくなります。ミレジム的に厳しい年だからこその渾身の一滴を感じる、滅多にお目にかかれないお宝ワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :15~55年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ゲヴュルツトラミネール シュネッケンベルグ アンフュージョン[2019] グラン・クリュ「シュタイネール」の中でもトップのテロワールを持つ「シュネッケンベルグ」。2019年はゲヴュルツトラミネールにとって苦難の年で、春にボワミという幼虫、そして鹿に芽を食べられ、さらに開花時に記録的な猛暑に当たり花が流れ、収量は50%まで落ちました。収量が早くから落ち、残りのブドウの状態が完璧だった為、「ガングランジェ」は急遽収穫をわざと遅らせ、ブドウがパスリヤージュ(干しブドウ)になるギリギリまで待ちました。醸造は甘口レベルにまで上がった糖を完全発酵させる為、「シュネッケンベルグ」の除梗したブドウを30Lの袋に入れ12ヶ月漬け込みました。ガングランジェ曰く「発酵が終わったワインを試飲したところ、口の中がミネラルでギシギシになるくらい味わいが硬かった」とのことで、ワインの角が取れるまでウィヤージュをしないまま32ヶ月熟成。出来上がったワインは、まるでゲヴュルツのヴァン・ジョーヌ(!?)と思えるくらい力強くボリューム豊かで、ゲヴュルツの華やかさと酸化の良い塩梅が整った長熟を予感させるパワフルな味わいに仕上がっています。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :34年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・ノワール[2022] 2022年は、2020年同様にブドウが早熟で収量の取れた当たり年。ガングランジェ曰く「この年は特にシュタイネールの若木が豊作でアッサンブラージュ比率が全体の20%ほどに達した」とのこと。また、醸造も順調で教科書のようにスムーズに発酵が終わったとのこと。出来上がったワインは、グレ・ローズ土壌のピノ・ノワールらしい明るい果実味、そしてグラン・クリュ「シュタイネール」の持つ滋味深いミネラルの塩梅が絶妙な、どこかブルゴーニュのニュイのピノ・ノワールを彷彿させる魅力的な味わいに仕上がっています。ガングランジェ曰く「今飲んでも十分に美味しいが、あと数年寝かせてタンニンがもう少しこなれてから飲むのがベター」とのこと。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス シャンガラ[2022] 「シャンガラ」とはアルザス語で「ジャン」の愛称の意味があり、現当主の「ジャン・フランソワ」、お父さんの「ジャン・リュック」、おじいちゃんの「ジャン・ピエール」と親子3代の名前に「ジャン」が付くことから命名。「ジャンのワイン」としてアピールしていきたいので、あえて「エデルツヴィッカー」の申請はしていませんが、白ブドウの各品種をプレスした際に出る澱の部分を全て集め、ピノ・ブランとアッサンブラージュしたワインです。2021年は不作により仕込まなかったのですが、今回の2022年は太陽に恵まれブドウが早熟で、前年の不作を吹き飛ばすくらいの収量!ベースとなるピノ・ブランは豊作でアッサンブラージュ比率40%と、前回の2020年よりも10%もアップ。また、前回は30Lの網袋に入れたゲヴュルツのブドウを発酵中のワインに漬け込みアンフュージョンを試みましたが、今回はダイレクトプレスのジュースのみで仕上げました。醸造は発酵が途中でスタッグするワインが多い中、こちらは問題なく最後まで順調に発酵を終えることができました。出来上がったワインは、透明感のあるエキスがフレッシュで、白い果実の旨味がたっぷりと詰まった軽快な味わい。ワインを冷やすことによりアルコール度数13.5%とは思えない爽やかさが口に広がり、徐々に供出温度が上がるにつれ旨味とボリューム感が増してくるのがこのヴィンテージの特徴。冷蔵庫でキンキンに冷やしアペリティフから始め、そのまま前菜、メイン、チーズまで1本でいか様にもサービスできるところが嬉しい、まさにオールマイティーなワイン!
1000ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ブラン40%、その他の全ての白ブドウ品種のプレス60%
■ 平均樹齢 :49年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス オーセロワ[2020] 「メルウェグ」という区画名で、ACリースリング「レーシュンベルク」の隣りにある30aほどの畑のオーセロワを100%使用した、本邦初リリースのワイン。かつてはクレマン・ダルザス、そして今はほぼACピノ・ブランにアッサンブラージュされているピノ・オーセロワですが、2020年は豊作に恵まれたのでピノ・ブランにアッサンブラージュせず、品種単体のスティルワインに仕上げました。出来上がったワインは、アルコール度数 12%とスレンダーな酒質ながら、ピュアなエキスの中に酸とミネラルがしっかり溶け込んでいて、口に含む時間が長ければ長いほど旨味の広がりが何層にも増していきます。口の中でほのかに香るキャラメルのような香ばしい風味も心地よく、これぞまさにアルザスワインの辛口と言えるような、酸、ミネラル、凝縮した旨味の全てを兼ね備えたワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ100%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス リ-スリング[2020] 「レーシュンベルク」の100%石灰質土壌の畑から造られるリースリング。2020年は日照量に恵まれた太陽の年に加え、ブドウが豊作の当たり年でしたが、醸造はブドウの窒素不足によりどのキュヴェも発酵に苦労した年。リースリングも例外ではなく途中で発酵がスタッグしてしまい、翌年の酵母に勢いのあるキュヴェの澱を加え、14ヶ月かけてどうにか発酵を終了。さらに現地カーヴでワインを安定させるために1年以上寝かせました。出来上がったワインは、ヴィヴィッドで勢いがあり酸とミネラルのキレも良く、エネルギーに満ち溢れています。また、旨味もしっかりとあり、収斂味を感じるくらいタイトなミネラルは長熟を予感!あともう少し寝かせるとさらに化けそうな、そんな高いポテンシャルをひしひしと感じるワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :40~54年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス シルヴァネール レゼルヴ[2018] 通常のシルヴァネールとレゼルヴの違いについて、ガングランジェ曰く「レゼルヴの方が平均樹齢50年と通常のシルヴァネールよりも25年古く、また畑が国道を挟んで反対側にあるビルの畑と同じ石灰質の丘にあり、 グレローズは混じっているが圧倒的に石灰の影響を受けていることから、味わいがよりきめ細やかでフィネスがある」とのこと。2018年はワインが日本に入港したのが2019年末で、その時のワインは不安定な状態だった為、輸入元が直ぐにはリリースしないと覚悟を決めて、現地と情報を共有しながら毎年味わいを確かめワインの熟成経過を観察。緩やかに温度変化のある現地のカーヴでの熟成の方が整いだすタイミング早く、瓶熟2年後すでに安定感を見せはじめていました。現地でのワインの変化を参考に日本でも粘り強く熟成を見守った結果、本来の味わいが開花しシルヴァネールとは思えないポテンシャルの高いワインに仕上がりました。まるでグラン・クリュのリースリングのようにシャープで力強く余韻も長く、香りのフルーティーさは熟成によりほぼそぎ落とされていますが、驚くほどの味わいの複雑さとエネルギーの高さ。ヴァン・ナチュールの生産者が懸命に畑と向き合い造り上げるワインの一部が不安定になった場合、そのポテンシャルを引き出す工夫、努力、我慢強さ、コストと色々試されますが、生産者が目指す世界や味わいとそれに伴う諸々が感動を与えるということを体感できるワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シルヴァネール100%
■ 平均樹齢 :51年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF KS[2019] 「KS(カ・エス)」は畑の区画名の頭文字で、「K」は「Kopfacker(コッファーカー)」の古樹のピノ・グリ、そして「S」は「Sandstein(サンシュタイン)」の若樹のピノ・ノワールを指し、2つのブドウを混ぜスミ・マセラシオン・カルボニックで仕込んだのがこのワイン。2019年は太陽に恵まれた年で、最後に収穫した「カ・エス」はブドウのポテンシャルが高く、出来上がったワインも非常にパワフルだったので、ワインが落ち着くまで現地のカーヴで1年瓶熟。日本にワインが入港したのは2021年3月ですが、数が少なかったこともあり大事に倉庫で2年寝かせて、酒質がこなれ始めてきたタイミングを見計らい今回リリースに至りました。3年の熟成を経たワインは、野趣味ある瑞々しい果実味がとても官能的。突き刺すように鋭く硬いミネラルもタンニンの収斂味も熟成によりきれいにこなれて、果実味とうまく馴染んでいます。ワイルドな色気のある大人な味わいは、ジビエ料理との相性が良さそう。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール50%、ピノ・グリ50%
■ 平均樹齢 :17~52年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・ノワール セレクション[2021] 2021年はミルデューの被害により歴史的とも言える凶作に見舞われた年で、辛うじて残ったグランクリュからジェネリックまでのピノ・ノワールを全て一緒に混ぜて、「セレクション」というキュヴェに仕上げました。フードル(大樽)を空にしたまま放置したくないという理由から、マセラシオン後5hL、10hL、12hL、23hLのフードルに少しずつワインを入れ、空気に触れる状態のまま熟成させ、最後にアッサンブラージュ。出来上がったワインは、2021年という涼しいミレジムらしく酸がキュートで、果実味も柔らかく超エレガント。いつもの「ガングランジェ」のピノのスタイルが力強いジュヴレ・シャンベルタンだとすると、今回の「セレクション」はまるでシャンボール・ミュジニーの様。ウィヤージュなしの酸化熟成状態でこんなにフレッシュな味わいになること自体が驚きで、まさに「Tenue à l'air(瓶詰前にコップに出来立てのワインを入れ、空気に触れさせたままどれだけ酸化に耐え得るか試す方法)」を熟成中にずっと行っていたことになり、それでも酸化しないワインは一体どれほどのポテンシャルがあるのだろうか!?と想像力を掻き立てられます。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :22~83年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・グリ セレクション[2021] 2021年はミルデューの被害により、歴史的とも言える凶作に見舞われた年。辛うじて残ったグランクリュからジェネリックまでのピノ・グリを全て一緒に混ぜて、「セレクション」というキュヴェに仕上げました。今回、醸造に17hLと19hLのフードル(大樽)を使用していますが、この年は収量が極端に少なく、ワインの入らない空のフードルが増えるリスクがあった為、全て集めても20hLに満たないプレスしたピノ・グリのジュースを敢えて半分ずつ2つのフードルに分け、空気に触れる状態のまま発酵熟成させ最後にアッサンブラージュ。出来上がったワインはブドウにポテンシャルがあるおかげか、ウィヤージュなしの状態でも全く酸化らしい味わいがなく、透明感のあるまったりとしたエキスの中にしょっぱい位の凝縮した旨味が詰まっていて余韻も長め。また、品質の高いピノ・グリにある肉や魚を焼いた時の香ばしいフュメのフレーバーもしっかりとあり、まさにメインの肉や魚など食事と一緒に飲みたいワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ゲヴュルツトラミネール セレクション[2021] 2021年はミルデューの被害により、歴史的とも言える凶作に見舞われた年。辛うじて残ったグランクリュからジェネリックまでのゲヴュルツトラミネールを全て一緒に混ぜて、「セレクション」というキュヴェに仕上げましたが、その中でもグランクリュのブドウは比較的ミルデューの被害が少なくアッサンブラージュ比率が80%超。空のフードルを放置したくないという理由から、総量26hLのジュースを20hL、23hL、25hLのフードルにそれぞれ均等に入れ、空気に触れる状態のまま発酵熟成を行ない、最後にアッサンブラージュ。出来上がったワインは、2021年という涼しい年のシャープな酸とグランクリュ「シュタイネール」の力強いテロワールが絶妙なバランスで融合した、超魅力的なワインに仕上がっています。ガングランジェ自身も「今まで仕込んだゲヴュルツトラミネールの中の最高傑作」と大絶賛!味わい的には酸化の要素が一切なく、まるでウィヤージュをしたようにフレッシュなのが驚きで、あまりの美味しさと圧倒的なパワフルさに鳥肌が立つこと間違いなし! 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :13~55年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ゲヴュルツトラミネール シュネッケンベルグ[2020] 当たり年で収量が取れた時にしか造らない「ガングランジェ」のトップキュヴェで、今回2015年以来実に5年ぶりのリリース。畑はグランクリュ「シュタイネール」の中でも一番標高の高い所にあり、土壌中のアラゴナイトの含有率が高く、ミネラリーで力強い味わいが特徴。2020年は、収穫前に鳥や鹿などの動物の被害に遭ったにもかかわらず25hL/haの収量を確保。日照量に恵まれたこともありパスリヤージュに近いポテンシャルの高いブドウを収穫できましたが、反面ブドウの潜在アルコール度数が高すぎた為、熟成に18ヶ月かけたにもかかわらず発酵を最後まで収量できませんでした。ウィヤージュは一切なしで、出来上がったワインは口に入れた時のパワーにまず圧倒されます。ワインをグラスに注いだ時に若干オイリーな糸引きはありますが、それを上回るギシギシなミネラル、何層にも連なる旨味、そしてそれを優しく包み込むまろやかな甘みによって全てがバランス良く打ち消されます。今飲んでも十分に美味しいですが、さらに寝かせることによって化けそうな魅力的なパワフルワイン! 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:15%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス・ビル[2020] 国道を挟んでグラン・クリュの丘の対面に位置し、アルザスでは珍しい純石灰質土壌の畑で、シルヴァネールとリースリングが同じ区画内にあるため分けずに全てアッサンブラージュしたワイン。アペラシオン的には
ACアルザスですが、グラン・クリ ュの畑に次ぐ優良な畑の一つとして認識されていて、将来的に1級が格付けに加わった時には真っ先にビルが選ばれると言われるほど評価の高い畑です。2020年は、ブドウが早熟で収量も例年並みに取れた当たり年で、出来上がったワインはシャープかつエレガント、ガングランジェ自身が「ビルの理想形」と自賛するほど完璧なバランスに仕上がっています。香りはライムやグレープフルーツなどの柑橘の爽やかなアロマにリースリング特有のタール香が重なり、味わいはまるでライムジュースのようなシャープな酸と口の中を刺すような凝縮したミネラルがタイトに締めます。余韻に長く残るチョーキーなミネラルも心地良く、まさに石灰のテロワールをダイレクトに感じるキレとフィネスに満ちたワイン!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :リースリング90%、シルヴァネール10%
■ 平均樹齢 :36年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ビル・シュタイネール[2019] 2019年は南向きの「シュタイネール」の畑が、日照りの影響で収量が 50%減。1つのキュヴェにするには量が少なすぎるということから、北向きの「ビル」に収穫の時点でアッサンブラージュしました(シュタイネールの比率は25%)。2019年はブドウのポテンシャルが高い上に酵母の働きが弱く、アルコール発酵終了間近に発酵がスタッグしてしまい5g/Lの糖を残してしまいました。しかし、出来上がったワインはアルコール度数の高さと、ビルとしてはかつてないほどパンチが強く、ボリューム感があるおかげか味わいの塩梅が絶妙なバランスに収まっています。ガングランジェが「もしかしたらもう二度と同じ品質のワインがつくれないかもしれない!」と絶賛するほど強烈なインパクトを残すテロワール剥き出しのワイン!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :リースリング95%、シルヴァネール5%
■ 平均樹齢 :30年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス リ-スリング レゼルヴ[2018] レゼルヴの畑の「レルシュンベルグ」は、「ビル」同様にアルザスでは珍しい純石灰質の土壌で、伸びのある酸とチョーキーなミネラルが特徴。そして、苗木は「ブリュノ・シュレール」のグランクリュ「アイヒベルグ」のセレクション・マサールを使用と、樹齢は若いながらもポテンシャルの高く将来が期待される畑。2018年のワインは複雑で、まるで美味しいダシやみりんのような染み入る旨味があり、そこに石灰質から来る質の高いチョーキーなミネラルが加わり、さらに立体感のある味わいが広がります。しかし、2020年1月にリリース予定が、かなり強い「糸引き」が出ていたので、消えるまで輸入元の倉庫で2年半の間待機。「糸引き」が完全に消えた今は、当初のオイリーなワインとは全く別物のまさに最強と言えるリースリングに進化!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :12年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ミュスカ[2020] 2020年は収穫日が8月終わりという、歴史的な早熟の年でした。前年は収穫のタイミングが遅れてしまいブドウの潜在アルコール度数が14%まで上がり、発酵が途中で止まるのを防ぐために急遽アンフュージョンで仕上げましたが、今回はその教訓を生かしてブドウの酸が落ちる前に一気に収穫し、アルコール低めでキレのあるシャープな白ワインに仕上げました。出来上がったワインは、香りがほぼシャインマスカットで、そこにジンジャーや白いバラなど高貴な揮発系の香りが入り乱れ、まるで香水の様。味わいは、口に入れた途端まるで生レモンを口に頬張ったようなフレッシュな酸が突き抜け、後から塩気のある瑞々しいエキスが程よく口を満たします。生ガキと合わせたくなるワイン! 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:11%
■ ブドウ品種 :ミュスカ・プティ・グレン50%、ミュスカ・ダルザス50%
■ 平均樹齢 :37年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ゲヴュルツトラミネール[2020] 2020年はブドウが早熟で収量にも恵まれた当たり年で、酵母の働きも良く発酵に勢いがありました。ガングランジェ曰く「所有するゲヴュルツトラミネールの畑は、シュタイネール周辺の限りなくグラン・クリュに近い土壌に位置することもあり、今回のようにミレジムに恵まれると、グラン・クリュに近いパワフルでコストパフォーマンスの高いワインが出来上がる」とのこと。今回のワインはアルコールのボリューム、酸、ミネラル全てにグラン・クリュさながらの力強さがあり余韻も長く、それでいながら酒質はとても瑞々しくフルーティーで、この絶妙なギャップがたまらなく魅力的!さすがガングランジェを代表するワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :55年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF ゲヴュルツトラミネール マセラシオン[2018] 2018年はブドウが早熟で収量にも恵まれた当たり年で、前年同様にグラン・クリュ「シュタイネール」の若木のブドウだけを使って仕込みました。当時日本に入港したばかりのワインは、酒質が強く口の中が痛くなる 程にミネラルのエッジが立っていた為、輸入元の倉庫で2年以上寝かせてミネラルの鋭さが和らいだ頃合いを見計らい、今回リリースに至りました。グラン・クリュの畑だけあって、ワインは香り高く骨格がしっかりとしていて、長熟を予感させる圧倒的なエネルギー感。開けてから数日経っても味わいが全く落ちず、むしろ香りがどんどん上がってくるようなポテンシャルがあり、何日かゆっくりと時間をかけて飲んだり、もしくは料理とのペアリングに合わせるグラスワインとしても重宝しそうです(輸入元によると、「カラスミ」との組み合わせに鳥肌が立つ位の感動を覚えた!とのこと)。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :9~22年
■ 平均年間生産量 : 本
KST[2020] グラン・クリュ「シュタイネール」のピノ・ノワールに、「Kopfacker(コフファッケール)」と呼ばれる、「シュタイネール」の中でも最も良質な石灰土壌を持つピノ・グリを混ぜて赤ワインのように仕込んだワイン。2020年は豊作が期待されていましたが、収穫直前に鳥と鹿にブドウを食べられ結局収量は半減。醸造は動物の食べ跡など傷ついたブドウをきれいに取り除くために全て除梗し、クラシックなマセラシオン・スタイルで仕込みました。出来上がったワインは、さすがグラン・クリュ「シュタイネール」のブドウを使っただけあって、剥き出しのミネラルが超タイト。果実味はジューシーというよりも、シャンピニョンやお味噌のような香ばしい旨味があり、ジビエ料理全般もしくは内臓の煮込み料理との相性が良さそうです。もう少し瓶熟させて、ミネラルやタンニンの角が落ちた頃に飲むと大化けしそうな、ポテンシャルの高さを持ったワイン。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール50%、ピノ・グリ50%
■ 平均樹齢 :21~45年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・ブラン[2019] 2019年は歴史的な猛暑に見舞われた年で、日照りにもかかわらずブドウの房は多く、収量は60hL/haとしっかり取れてましたが、酵母の働きに必要な窒素がいつもよりも不足していた為、発酵が最後まで終わらなず残糖を8g/L残した状態で瓶詰め。SO2無添加、ノンフィルターによる再発酵のリスクを考え、リリース前に瓶詰めしたワイン十数本を暖かい場所や日に当たる場所に6ヶ月間置き「Test
de tenue a l’air(ワインをプロテクトされていない厳しい環境に置き、状態の変化や耐性を見るテストのこと)」を実施。ワインが大きく動かないことを確認してからリリースに至りました。出来上がったワインは、軽く微発泡を感じるフルーティで爽やかなワインに仕上がり、ほんのりとした甘さの中に柑橘系の酸と心地よいほろ苦さがあり、アルコール度数13.5%とは思えない滑らかさと軽快感があります。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・やや辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ100%
■ 平均樹齢 :64年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ミュスカ アンフュージョン[2019] アルコールのボリュームと骨格を付与する「ミュスカ・プティ・グレン」と、酸のフレッシュさと軽快さをワインに付与する「ミュスカ・ダルザス」のブレンドによるワイン。2019年は歴史的な猛暑と日照り、そして特にミュスカ・ダルザスは「ボワミ」と呼ばれる尺取虫と鹿による被害で収量を大きく落としました。ガングランジェ曰く「今回、収穫したブドウの潜在アルコール度数が高かった為、発酵が途中で止まるのを防ぐために、収量の少ないミュスカ・ダルザスを除梗してミュスカ・プティ・グレンのジュースに漬け込むような形でアンフュージョンした」とのこと。出来上がったワインはライチや花の香りが華やかで、エキスに透明感がありながらもしっかりとしたミネラルと骨格を感じる味わいに仕上がっています。アルコール度数が14%といつものミュスカより高いですが、アルコールによる熱さや重たさはなく、代わりにガツンとパンチの効いたミネラルの旨味がアフターを支配。ただのACアルザスのミュスカと思えない位コストパフォーマンスの高いワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ミュスカ・プティ・グレン80%、ミュスカ・ダルザス20%
■ 平均樹齢 :36年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・グリ シュタイネール[2017] 前年までグラン・クリュ申請をしていたピノグリ・シュタイネールですが、SO2無添加のワインに対し厳しい偏見を持つ「INAO」に嫌気がさした「ガングランジェ」は、2017年からグラン・クリュの申請を止め、敢えて
ACアルザスでリリースすることにしました。2017年は春の遅霜と日照りにより収量は落ちましたが、品質的にはブドウがしっかりと完熟した当たり年。出来上がったワインは、残糖が1.5g/Lの辛口ながら、アルコールのボリュームから来るほのかな甘さとピノ・グリらしい魚を網焼きした時に香るフュメ感、そしてアラゴナイトの土壌から来る鉱物的なミネラルが一体となり余韻に長く続きます。また、後半からせり上がるミネラルは、まるで凝縮したエネルギーの塊をダイレクトに口の中に入れているような強烈な印象を残します。開けたても十分にパワフルで美味しいですが、1週間放置しても味わいが全く落ちない、まさにモンスター級のワイン!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :42年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・ノワール レゼルヴ[2019] 2019年は「ボワミ」と呼ばれる尺取虫と鹿による被害、そして歴史的な猛暑による日照りの被害により収量は20hL/haと例年の半分以下…。それに加えピノ・ノワールのトップキュヴェの1つである「サンシュタイン」の収量が80%減だったことから、通常のピノ・ノワールとアッサンブラージュして今回新しく「ピノ・ノワール レゼルヴ」を仕込みました。いつもだと熟成は23hLのフードルですが、今回は収量が少ないので228Lの古樽で熟成。出来上がったワインは中身がしっかりとしていて骨格があり、凝縮した鰹出汁のような旨味と2019年のミレジムから来る凝縮したタンニン、そして鋭いミネラルが余韻をタイトに締めます。香りはコンテチーズのような還元とも取れるようなクセのあるアロマがありますが、味わいはまさに長熟を予感させるような旨味がぎっしりと詰まっていて、できればもう数年瓶熟させてから飲んでみたいポテンシャルの高さを窺わせるピノ・ノワールです。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ゲヴュルツトラミネール アン・フュージョン[2015] 亡き友人の所有していた「ツィンコフレ」のゲヴュルツに「シュタイネール」のゲヴュルツを20%混ぜプレスし、アンフュージョン(少量の果皮や果粒などを浸漬し、風味づけを行うこと。ブドウに付着した野生酵母により発酵促進の効果もあります)を施したキュヴェ。2015年はゲヴュルツが完熟しすぎてアルコール度数が高く 酸が少なかったことから、通常の仕込みではボラティルが上がり発酵が終わらずに糖が残ると判断し、1000Lの果汁に対してバケツ2杯分(約10kg)の除梗したシュタイネールのゲヴュルツを網袋に入れて漬け込み、12ヶ月のアンフュージョンを敢行。さらに熟成中はウイヤージュを一切行わず、軽く酸化させることで複雑さを引き出しています。出来上がったワインはゲヴュルツの個性を残しつつ、マセラシオンと酸化の要素がさりげなく味わいに感じられとても複雑。今回は2018年以来の再リリースとなりますが、ガングランジェのカーヴでさらに2年間熟成させたワインは、よりゲヴュルツのスパイシーさと複雑な旨味が融合された力強い味わいになり、グランクリュのテロワールの底力を感じさせる仕上がりです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :30年
■ 平均年間生産量 : 本
お一人様1本限定 アルザスGC ピノ・グリ シュタイネール[2016] 2016年のピノ・グリはミルデューに加えて雹に当たり、最終的に残ったブドウはほぼパスリヤージュされ 糖度の高いものばかり。醸造は発酵に勢いがありましたが、ブドウ自体のポテンシャルも高く、最後まで発酵が終わり切らず。しかも瓶詰め後の熟成途中でオイリーな位の糸引きが出てしまい、2年の倉庫熟成を経てやっとリリースできる状態に仕上がりました。出来上がったワインは、SO2無添加ゆえ瓶内再発酵し若干クリスピーですが、ピノ・グリの特徴であるフュメ感が満載。アラゴナイト
土壌の刺すようなキレのあるミネラルに、ほのかな甘みが加わり絶妙なバランスを醸し出しています。まさにオイルのような糸引きが瓶熟によって消えると、こんなに美味しくなるのだというのをダイレクトに示したワインです。飲む時は「ビル」同様思いっきりカラフしてガスを抜くのがオススメ。開けてから数日置く
とこのワインの美味しさがさらに引き立ちます。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :41年
■ 平均年間生産量 : 本
お一人様1本限定 アルザス ピノ・ブラン グル・グル[2018] 畑は2016年にペット・ナットの「シャンガラ・ビュル」に仕上げた区画と同じ。今回ペティアンに仕上げなかったのは、前半の発酵のスピードが早過ぎたのと、発酵中の澱が冷却しても中々沈まず清澄がうまく行かなかったことがきっかけ。しかし、ガングランジェが糖を少し残したまま冷却した発酵途中のワインを試飲した時に「これはスティルワインでも行けそう!」と思い、急遽趣向を変えスティルワインに仕上げました。出来上がったワインはあまりにも軽快で喉越しが良かったことから「Goul-Goul(グビグビ行ける飲み物)というワイン名に。ワインは確かに名前の通りみずみずしく軽快、それでいてきちんと鉱物的な滋味と繊細な旨味が残っているから、どんどんワインが進みます!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ70%、ピノ・ブラン30%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 : 本
お一人様1本限定 アルザス ピノ・ノワール サンシュタイン[2018] 2018年は品質に恵まれた当たり年で、ガングランジェ曰く「2018年のピノ・ノワールは果皮にアントシアニンを多く含んだ年だった」とのこと。収穫したブドウがきれいな状態を保っていて、梗も十分熟していたので、マセラシオンを5週間と長めに漬け込みました。出来上がったワインは、果実味が柔らかくミネラリーで、かつタンニンがしっかりと抽出されていて長熟を予感させます。上品ながらもポテンシャルが高く、あと5年以上熟成した頃からが本領発揮!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :56~80年
■ 平均年間生産量 : 本
ヴァン・ムスー ペット・ナット シャンガラ・ビュル[2016] 久々にリリースするガングランジェのペティアン・ナチュレル。前回の 2015年はピノ・ブランが80%、ピノ・オーセロワが20%でしたが、今回はピノ・オーセロワが80%、ピノ・ブランが20%と比率が逆になっています。瓶熟1年目で既に泡が出来ていましたが、ワインがオイリーだった為、さらにもう1年瓶熟。味わいはタイトかつ泡立ちも繊細で、まったりと柔らかな白い果実のエキスを、目の覚めるようなキレのあるシャープな酸が支え、まるで搾りたてのグレープフルーツ・スカッシュを飲んでいるような爽快さがあります。尚、2020年からは遺産分割により、ガングランジェのピノ・オーセロワの畑が大幅に減ってしまう為、これからは気軽にペット・ナットを造れなくなってしまうかもしれませんので、今回のリリースを是非お見逃しなく!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :泡白・辛口
■ アルコール度:11,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ80%、ピノ・ブラン20%
■ 平均樹齢 :33年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス リースリング レルシュンベルグ・アンフュージョン[2017] 今回初リリースのキュヴェで、ワイン名の「レルシュンベルグ」は区画の名前(リースリング・レゼルヴの畑と隣接)。アンフュージョンとは「煎じたもの」という意味で、スキンコンタクトのようにブドウ自体を漬け込むのではなく、ちょうどティーバックの紅茶をお湯の中で煎じるようなイメージで、袋に入ったブドウを発酵熟成中のワインの中に入れ、長く煎じたものをアンフュージョンと呼びます。今回は1000Lのリースリングに対してグランクリュ・シュタイネールのゲヴュルツトラミネール30㎏分がアンフュージョンされています。ガングランジェ曰く「効果としてはスキンコンタクトっぽさを出さずに、ワインの味わいに新たな風味とアクセントを加えることができることと、もう一つは皮付きの酵母により発酵を促進させるというメリットがある」とのこと。ワインはフルーティで香りが良く、柔らかな白い果実のエキスに、シャープな酸と心地よい鉱物的な苦味が溶け込んでいます。彼曰く「今回のワインの中にある滋味深い上品な苦みは、アンフュージョンから来るフレーバー」とのこと。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 : 本
VdF ピノ・グリ シュタイネール マセラシオン[2017] ガングランジェの自信作!今まで「ピノ・グリ シュタイネール」は通常の白の造り方で仕込んでいましたが、今回初めてスキンコンタクトにチャレンジ。ピノ・グリの酸味を落とさないよう早めに収穫し、100%全房でマセラシオン・カルボニックのようにブドウに負荷を掛けず、抽出を抑えながらゆっくり時間をかけてスキンコンタクトを行いました。ピノ・グリはゲヴュルツトラミネールのように熟すとブドウ自体が色づくため、ワインは限りなく赤に近いロゼ色に仕上がっています。桃やクエッチ、フランボワーズ、サクランボなど、赤や白の果実アロマが複雑に絡み合い、味わいもとても艶やかで明るく、スパイシーな味わいが食欲をそそります。ガングランジェ曰く『今回の「ピノ・グリ シュタイネール」のように素晴らしく美味しいワインを「Le
petit Jésus en culotte de velours!(=五臓六腑に染み渡るワイン)」』と表現するそうです(直訳するとビロードの半ズボンを履いた神様があなたのお腹に中に降臨するという意味)。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :ロゼ・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :41年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・ノワール サンド[2016] 2016年は特にピノ・ノワールのミルデュー被害が大きかった年。サンシュタインの畑は樹齢の一番古い樹を挟むように平均樹齢60年の樹が植えられていますが、ガングランジェ曰く「ミルデューにより一番古い樹の大半がやられてしまったため、今回はサンシュタインとは名乗らず
Sand(サンド)という名前にした」とのこと。醸造は古樽を使わず250L の一番小さなフードルを使用。ワインは赤い果実以外に赤味噌やシャンピニオンのような香りがあり、果実味艶やかで旨味を感じます。開けたてはやや微発泡しているため、カラフがオススメです。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :60年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス キュヴェ・ビル[2012] ガングランジェの倉庫に眠る秘蔵のバックヴィンテージが特別リリース!(2012年当時、ビルはリースリングのみがリリースされ、この区画のシルヴァネールは他の区画のシルヴァネールとアッサンブラージュされていました)ワインはハチミツやドライイチジクなど熟成による香りが出始めていて、味わいもハチミツのようなまったりとしたエキスの中に出汁のようなエキス感とチョーキーなミネラル感が合わさった複雑な味わい。若い果実味が削ぎ落され、ビルのテロワールが前面に出た素晴らしいワインです。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :37年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・グリ シュネッケンベルグ[2006] シュネッケンベルグの区画はグランクリュ・シュタイネールの畑内にありますが、樹齢が若いという理由で敢えて申請をしていません。2006年は収穫直前に雨が続いたためブドウの選果が必須で、ワインは発酵が止まってしまったため残糖が13g/L残っています。現在瓶詰めから10年の熟成を経て、残糖はワインに複雑さを与え、見事に馴染んでいます。香りは果実からシャンピニオンや麹のような熟成香に変化し、味わいもギュッと凝縮した出汁に通ずる奥深い風味が感じられます。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・やや辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :18年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス・ビル サンスフル[2015] ビルは区画名で、2014年までシルヴァネールとリースリングを別々で仕込んでいましたが、ビルの土壌は他よりも石灰質の特徴がはっきりと出ていることから、品種の特徴よりも畑のテロワールを一つのワインで表現した方が良いとの判断で2015年から2つの品種を混醸で仕込んでいます。ガングランジェ曰く、ビルの石灰質土壌はミネラルと酸がとても繊細で味わいに深みのあるワインができるとのこと。ワインはネクタリン、アプリコット、ドライパイナップル、びわ、ココナッツ、アカシアの香りに、ピュアかつスパイシーで凝縮した旨味エキスを線の細い酸とタイトなミネラルがじわっと引き締めます。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :リースリング85%、シルヴァネール15%
■ 平均樹齢 :30年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザスGC リースリング シュタイネール[2012] 前回「2010年でグランクリュは最後!」と言いつつ、2012年で再びグランクリュが出てくるところは何とも彼らしい(そこはご愛嬌ということで…
)。しかし、今回の2012年が本当に最後のグランクリュのようです。ワインはフルーツの甘い香りから想像できないガツンとくるドライな味わいで度胆を抜かれます。グランクリュに必ず必要とされる残糖量が全くないのですが、よくこの辛口でグランクリュが通ったものです…。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :14年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザス ピノ・ノワール シュタイネール[2008] 収穫日は10月3日。「So2ゼロ、ノンフィルター!100%全房ブドウで除梗破砕なし!ブルゴーニュ樽で熟成!」と、ガングランジェが新たにチャレンジした自然派ワイン!グルナディンや白いバラ、鉱石などミネラルの香りもある。ワインはピュアで、やさしい果実味、精細な酸と旨味、ミネラルが絶妙に溶け込んでいる!余韻にミネラルが残る。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノノワール100%
■ 平均樹齢 :9年
■ 平均年間生産量 : 本
アルザスGC ゲヴュルツトラミネール シュタイネール [2006] ガングランジェで1番人気のフラッグシップワイン!!リンゴや白い花、香水のような官能的な香り!ワインに骨格があり、エレガントな酸と広がりを持ったやさしい甘味のバランスがすばらしく絶妙! 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 : 本
VDTシャルドネ レ・アマンディエール[NV(2006)] アーモンドやジンジャー、ハチミツの香り。味わい豊かで凝縮感があり、酸とのバランスがすばらしい、個性のある白の辛口。ガングランジェの隠し玉! こんな美味しいワインが最後のヴィンテージなんてもったいない~! ―以下リアルワインガイド22号より抜粋― アルザスではとても珍しいシャルドネのモノセパージュ。畑を売りに出したため、最初で最後のリリースらしい。葡萄の熟度が高いにも関わらず、レモンとグレープフルーツの中間的な酸度もしっかり、味の押しが強く、酸がはらはらと解れていくような余韻。切れも有るが、どこか不釣合いな印象が拭い切れない。多彩にある要素が細やかでしっかりしてさえいれば評価はより高くて良いはずだが、きっと余りに対極的な反発しうる表情を、どのように取ったら良いのか飲み手が戸惑うせいだろう。でも当然ながら悪い訳ではない。(今飲んで89 ポテンシャル90) 750ml
|
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :シャルドネ100%
■ 平均樹齢 :10年
■ 平均年間生産量 : 本
クレマン・ダルザス[2005] デゴルジュマンは2008年6月初め。デゴルジュ後、目減りした分のドザージュは、同じミレジムのクレマンで満たす。ミネラルや酵母、ライムの香り。キレのある酸と苦味を伴なったミネラルのうまみが柔らかなムースに包まれ、味わいに複雑さを醸しだす!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :泡白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ、ピノ・ブラン
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 : 本