シャトー・ジョアンナ・ベコ[2011] 「シャトー・ボーセジュール・ベコ」のオーナーであるべコ家が、2001年にカスティヨン地区のシャトー・ジョアナンを取得し、同家の名前を加えシャトー・ジョアナン・ベコとしてスタート。「シャトー・ラ・ゴムリー」で成功を収めたベコ家が新しいガレージワインに抜擢したのは、同家の次世代である娘のジュリエット・べコ。畑はコート・ド・カスティヨンで最も標高が高く、サン・テミリンと酷似した粘土石灰土壌でメルローに最適。平均樹齢は30年、熟成は新樽が60%で、40%は「ボー・セジュール・ベコ」と「ラ・ゴムリー」の1年使用樽で16〜18か月熟成。ボルドーではちょっと見かけないピンクのキャップシールにまん丸エチケット、さらに手書きのラベル(文字を書いたのは父親のジェラール氏)と女性らしい感性が生かされたパッケージながら、ワインの味わいは極めて男性的。サンテミリオンの各付けシャトーの中でも力強く骨太と評される「ボー・セジュール・ベコ」を髣髴させる味わい。2011年は丁度飲み頃に来ています。 ―以下リアルワインガイド26号より抜粋― このワインも04までは3千円台で買えていたのに、世知辛い世の中になったもんだ。デヴューの01年は88点だったものの、その後02〜04年まではずっと90点を獲得(05年は試飲していない)。そんな安定感がこの06年にもきっちり現れている。やや下半身に肉がついているようにも感じるが、鈍重さは全く無い。甘味を帯びた果実味は明快で、タンニンの質も良い。派手さはないけれど、きちんと地道に造られたという雰囲気がそこココから漂う、しっとりと美味しいもの。(今飲んで88+ ポテンシャル90)※掲載ヴィンテージは2006年 750ml |
■ 生産地:ボルドー地方、コート・ド・カスティヨン地区
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :メルロー75%、カベルネ・フラン25%
■ 平均樹齢 :30年
■ 平均年間生産量 :38400本