フォン・シプレ(旧シャソルネイ・デュ・スッド)
ドメーヌの当主であるレティシアは(写真右)、2004年に父親と一緒にシャトー・フォン・シプレを立ち上げる。2005年、夫ロドルフ・ジャネジニ(写真左)を通じてフレデリック・コサールと知り合い、シャソルネイ・デュ・スッドのコラボワインをリリースする。2人はフレデリック・コサールの教えを習得しつつ、徐々に独自のスタイルを確立して行く。そして2018年フレッドとのコラボを卒業し、フォン・シプレとしてS、Gをリリース。
以上輸入元資料より抜粋
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VdF シプレ・ド・トワ・ブラン[2020] 以前はドメーヌのグルナッシュ・ブランで仕込んでいましたが、年によって収量が安定せず需要が追い付かないため、2018年からネゴスのシャルドネで造ることになったシプレ・ド・トワの白。2020年は豊作で、ブドウも太陽に恵まれしっかりと熟した、ロドルフが「プティ・ガレンヌ」と称賛する自信作。醸造も問題なく発酵もスムーズだったので、熟成期間は5ヶ月といつもよりも短く切り上げました。出来上がったワインは、前年同様にアルコール度数は13.5%ですが、よりしっかりとした骨格とボリューム感があり、洋ナシやアプリコットなどブドウの完熟度合いがダイレクトに旨味として伝わる密度の濃い味わいに仕上がっています。魚介のムニエルなどバターを使った料理との相性が良さそう。 ―以下リアルワインガイド77号より抜粋― コルビエールで花咲くコサールの申し子フォン・シプレ。香りの立ち上がりは穏やかながら要素の多さを予見させワクワク。完熟由来の果実の甘さすら感じるエキスが口の中を満たす喜び。僕の胸の中に芽生えた名もなき夢たち。タンニンはまだ若さもありながら背骨のある酸、エキスの連続性が上回る。このクラスでオーケストラ的な果実の余韻は流石。うねるような果実のドライブ、もっと飲みたい。サクラ咲け。(今飲んで90 ポテンシャル90+) 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :シャルドネ100%
■ 平均樹齢 :22年
■ 平均年間生産量 :
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VdF シプレ・ド・トワ・ルージュ[2020] エチケットは2018年から友人のイラストレーター「オリヴィエ・ベルト」の描いたデザインに変更。グラスワインを片手に星を眺める男のシンプルな絵が描かれていますが、ワイン名そのままに「フォン・シプレはあなたのワイン!」という意味と、「Si pres de toi?(隣りに居ていい?)」の掛詞の意味が遠い星からワインが注がれることで繋がるイメージです。前年はグルナッシュ主体でしたが、2020年は品質が良かったシラーを主体にしました。出来上がったワインは、口当たりがビロードのようにしなやか且つ上品でまとまりがあり、フォン・シプレの上のクラスのキュヴェを彷彿させるコストパフォーマンスの高さ。レティシア曰く「コクがありながらもどこか味わいに涼しさを感じるところがシラーの特徴」とのこと。このしなやかな赤と一緒に牛肉のステーキをガッツリ平らげたくなる…そんな魅力的なワインです。 ―以下リアルワインガイド77号より抜粋― フォン・シプレの成長ぶりには驚かされた。少し深みのある色調の印象とは裏腹に淡い香りの立ちあがり。重力を感じさせない入射の綺麗なアタック。瑞々しく伸びのあるダークチェリー、タンニンが果実と同調して心地よいリズム。口の中で縦横無尽に形を変えながら躍動するフルーツ。ビター&スウィート×ピュア。ネガティヴ皆無で脈打つような生命の喜びに満ちた余韻。その後はただ静かに散っていくから・・・。魔法の解けないシンデレラ、君を咲き誇ろう。(今飲んで89+ ポテンシャル90) 750ml 税込2585円 |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シラー70%、グルナッシュ20%、カリニャン10%
■ 平均樹齢 :19〜31年
■ 平均年間生産量 :
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VdF プルミエ・ジュ[2020] ワイン名は、グルナッシュのセニエの際に流れる最初のフリーランジュースからヒントを得て「Premier jus(最初のジュース)」と命名。レティシア自身、このプルミエ・ジュを2015年から造り続け、発酵が終わったばかりのワインが一番みずみずしく美味しいということを毎回感じていたようで、今回もプルミエ・ジュは「プリムール」にこだわりました。2020年のはレティシア&ロドルフの自信作で、前年同様にワイン完成までに2ヶ月程しか掛かっていない正にプリムール的なワイン。彼ら曰く「2020年のブドウはいつもよりも酒石酸が多く、それがフレッシュなイチゴの弾けるような軽快さを生み、南のワインとは思えない上品でエレガントな味わいに仕上がった」とのこと。アルコール度数も12.5%と丁度良い塩梅で、赤い果実の優しい果実味とキュートで鮮やかな酸とのバランスが超絶妙!生ハムなどをつまんでクイッと一杯ひっかけたくなるような、そんな軽快なワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :グルナッシュ70%、カリニャン30%
■ 平均樹齢 :25〜73年
■ 平均年間生産量 :
「リアルワインガイド」旨安賞! VdF G [2019] キュヴェ「G」は「グルナッシュ」の頭文字から名づけられており、コンセプトは「骨格のある華やかなワイン」「SO2無添加」「軽くフィルター有り」です。2018年から「フレデリック・コサール」とのコラボを卒業し「フォン・シプレ」の単独名義でリリースすることになりました(ワインのコンセプトは変更なし)。2019年は収量が60hL/haと大豊作で、ワインはプルーン、カシス、干しイチジク、シソ、ユーカリ、アーモンドの香り。滑らか且つジューシーで、甘みとコクのある豊潤な果実味に洗練されたミネラルと繊細でキメの細かいタンニンがきれいに溶け込んでいます。 ―以下リアルワインガイド76号より抜粋― トーンがやや高めの果実(カシスかな)と花の香りが広がり、味わいも広域に伸びやかに広がります。なんとなく、暖かい地域でエレガントに造ろうとしているのかな、というのが分かるような香りと味わいです。香りも味わいも複雑で、この値段でさすが。ただ、2日目以降はやや豆を感じるので、そのようなワインが苦手な人は若干注意が必要かもです。(今飲んで89 ポテンシャル89+) 750ml 税込2200円 |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :グルナッシュ100%
■ 平均樹齢 :39年
■ 平均年間生産量 :
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VdF ル・ブラン・デ・ガレンヌ[2019] 前年はグルナッシュ・ブラン主体でしたが、今回はグルナッシュ・ブランがミルデューによる花流れで収量が取れず、2016年同様相対的にヴィオニエが主体となっています。また、前年まで樽発酵・熟成を行っていましたが、今回は新しく温度管理のできるステンレスタンクを使用し、18〜20℃の低温下で発酵を終わらせてから樽熟成をいました。出来上がったワインは、南のワインとは思えないグレープフルーツのような柑橘系のフレッシュさがあり、とてもAlc.14%とは思えない清涼感があります。それだけミネラルが強い証拠ですが、同時に背後に黒子のように隠れている強かな酸もタイトなワインの味わいに一役買っています。このグレー プフルーツのような柑橘系の苦みと塩気のある旨味、そしてアルコール度数と反比例した清涼感は、まさにナチュラルなソルティードック! 750ml 税込3630円 |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ヴィオニエ60%、グルナッシュ・ブラン30%、ルーサンヌ10%
■ 平均樹齢 :15年
■ 平均年間生産量 :
VdT キュベS[NV](2008) キュヴェ「S」は(シラー)Sの頭文字。フレデリックのSのコンセプトは「繊細かつ豊かでリッチな味わい!」ミントやスミレ、漢方やタイムなどのハーブの香り。味わいは滑らかで調和のとれた厚みとコクもある。アフターはスパイシーだが、とても洗練されている。 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :シラー100%
■ 平均樹齢 :30年
■ 平均年間生産量 :
VdT キュベSG[NV](2008) キュヴェ「SG」は(グルナッシュ)Gと(シラー)Sの頭文字を合せたもの。コンセプトはSとGの昇華から生まれるアッサンブラージュの奇跡!ミントやカシス、タイム、レンズ豆のような香りもある。味わいはミネラリィで、繊細な酸と果実味とのバランスもよく、アフターに目の細かいタンニンの収斂味が残る。 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :シラー40%、グルナッシュ60%
■ 平均樹齢 :30〜130年
■ 平均年間生産量 :