ヴァンサン・トリコ
Domaine Peyra、Pierre Beauger氏らの出現によって見直されてきたAuvergne地方。シラクの生まれ故郷、フランスの丁度真ん中に位置するクレモンフェラーの南に広がり、昔は葡萄畑が沢山広がっておりましたが、今ではワイン作りを止める醸造家が多い地方なのです。何故ならフランスではまだまだワインに対する考え方が保守的で、御存知この地のワインはどんなに頑張ってもINAOの法規上、VDQS以上にはなれませんでした。けれどもこの地の可能性を求めてやってきた、新しい造り主はそんなの関係ないさ!と言ってのけ、Table
Wineに落としてまで、自分のワイン作りを始め、今密かなブームと注目を浴び始めております。
ヴァンサン・トリコ氏は1972年生まれの若き醸造家。南仏でワインを11年作っておりましたが、いよいよ独立の時期が到来、しかし選んだ地は奥様の実家の近くオーヴェルニュ地方でした。何とまー奇特な方でしょう。しかしそれは彼にとってChance到来の選択です。この地で長い間(1971年〜)無農薬で畑を守っていた、Claude Prugnard氏の所でお手伝いをし、彼もそろそろ年齢的理由で引退を決心。彼の子供がワイン作りに興味はなく、残念ながら畑を手放なさなければならなくなりました。しかし最後に彼のワイン作りを手伝ったヴァンサンの情熱に惚れ、彼に畑とシェ(醸造所)を譲りました。2000〜2002年は金銭的理由で借りておりましたが、2003年に購入、名実ともにオーナーとなり自分のワインを作り始めました。
畑は全部で4.60ha、内訳は3.30haのGamay、0.70haのChardonnay、そして何と0.60haのPinot Noirなのであります。昔この地では沢山のピノ・ノワールが植わっておりましたが、近くのBourgogneの関係で泣く泣く葡萄の木を抜かなくてはならないほど、経済的ダメージを受けたこの地で、頑なに守られてきたPinot Noir。私だって喉から手が出るほど欲しい畑です。彼も同じ意見で、これからもっとPinot Noirを植えていきたい!と夢を語っておりました。どうして大変なBIOを選んだのですか?との問いに自然が大好きだからと…。皆BIOの実践者は同じような答えが返ってきます。意地悪な私は「女性は都会が好きだけど奥様の反対はなかったですか?」との問いに、彼女のお父様もボジョレーでネゴシアンをしていたから、田舎暮しやワインへの理解は大丈夫です。と仲の良い御夫婦です。醸造的には実は辛口の私はまだまだ納得してませんが、将来性あふれる醸造家、彼の今後の活躍に期待したいと思います。
以上輸入元資料より抜粋
VdF レ・プティット・フルール[2018] 全房のガメイと除梗したガメイをマセラシオン・カルボニック後、アッサンブラージュしグラスファイバータンクで発酵。3週間マロラクティック発酵し、そのまま5ヶ月熟成。透明感あるパープル・ガーネット色、摘みたてのフランボワーズやベリー、チェリーにグレナデンの香り、上品なアタックに口いっぱいに拡がるエキスと優しいタンニン、ブルーベリー香が余韻を演出します。
750ml |
■ 生産地:フランス、オーヴェルニュ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ガメイ100%
■ 平均樹齢 :47年
■ 平均年間生産量 :本
VdFルージュ トワ・ボンノム[2017] 2005年の初リリース以来、圧倒的人気のピノ・ノワール100%のキュヴェ。ブドウは全てエグラッペ(軸を取り除いて粒だけにする)をして仕込み古樽で熟成。雑味の無いピュアな味わいでスルスルと飲めてしまいます。
750ml |
■ 生産地:フランス、オーヴェルニュ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :18年
■ 平均年間生産量 :本
VdFルージュ レ・ミラン[2015] ブドウが健全で最高の状態で収穫できたとても素晴らしいミレジム2015年。除梗したピノは果実味と丸みを維持するため15日間の醸し、ガメイは12日間のマセラシオンカルボニック後それぞれグラスファイバータンクで5ヶ月熟成し、瓶詰め1ヶ月前にアッサンブラージュしました。赤紫の色調からベリーや醤油、胡椒を感じる美しいアロマが拡がり、隅々まで行き渡る濃厚なエキスと輪郭を形成する穏やかで伸びやかな酸とミネラルが上品なアフターへと導いてくれます。
750ml |
■ 生産地:フランス、オーヴェルニュ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール50%、ガメイ・ドーヴェルニュ50%
■ 平均樹齢 :ピノ・ノワール19年、ガメイ・ドーヴェルニュ43年
■ 平均年間生産量 :本
VdF エスカルゴ[2014] 酸がきれいに残ったため白にとっては良い年になったとヴァンサン本人も語る人気キュヴェの14 年です。標高450mの粘土石灰土壌に植わるシャルドネをゆっくりとプレスし、ステンレスタンクで低温発酵、古樽で8 ヶ月熟成しSO2 無添加で瓶詰しました。黄緑の色調に白い花やパイナップル、ミントの香り、アタックは穏やかながら凝縮感とこなれた酸があり、エレガントに仕上がっています。
750ml |
■ 生産地:フランス、オーヴェルニュ地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :シャルドネ100%
■ 平均樹齢 :45年
■ 平均年間生産量 :本
VdF レ・マルコット[2013] 高樹齢のガメイで造るキュヴェです。紫のきれいな色調で、ハーブやプラム、プルーンの香りが口の中でもいっぱいに広がります。他のキュヴェと比べて若干濃厚で、タンニンも感じます。しかし彼らしい潤い系の旨みはたっぷりとあり、スルスルとグラスが空になってしまう一本です。
750ml 税込3240円 |
■ 生産地:フランス、オーヴェルニュ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ガメイ100%
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 :本