ドメーヌ・ピエール・モレ/メゾン・モレ・ブラン
現ワインはグラン・クリュからレジオナルまで、どれもが非常に高い水準にある。それもそのはずで、当主ピエールはピュリニー最上のドメーヌと評されるルフレーヴの醸造長を15年以上にわたり務めているという経歴の持ち主。上記は取りも直さず、ブルゴーニュでトップクラスの白のつくり手に他ならないということであり、現在のルフレーヴの名声はピエール・モレによるものといっても過言ではないのである。
そのピエール・モレが生み出すワインには2つの種類がある。ひとつはドメーヌ・ピエール・モレ、もうひとつがメゾン・モレ=ブラン――ブランは伴侶の旧姓――で、ピエール・モレは純然たるドメーヌ産である一方、モレ=ブランのほうは所謂ネゴシアンものとなる。ただネゴス製とはいってもモレ=ブランもドメーヌものと全く同じしつけがなされていて、ぶどうも、ピエール自身が買い付ける畑での管理をおこなうなど、ほとんどドメーヌ産と同じ栽培がなされている。出来上がるワインの風味、味わいもなべて同水準だが、較べると若干モレ=ブランのほうに開きが早く感じられる。
ドメーヌはピエールに20代半ばの娘アンヌも手伝うが、現在のように畑での耕作が大きく取り上げられる以前から化学肥料や農薬等は使用せずに、ほとんど有機栽培でぶどうをつくってきた。そしてピエールも、80年代後半からビオに取り組んできたルフレーヴでの成果等を見極め、90年代を通じて本格的な移行への準備を徐々に整え、1998年以降は100パーセントビオ=ディナミでの栽培を開始、2001年には認証も得ている。
ワインは当然ピエスでの発酵、熟成――アリゴテ等はフードルも併用――でつくられるが、新樽の割合は決して高くなく、ヴィンテージにもよるがプルミエ・クリュとグラン・クリュで3分の1、ヴィラージュで4分の1ほど。骨格のしっかりしたつくりのため、若いヴィンテージの場合開くまでに時間を要するが、ワインはバランスのとれた、さすがルフレーヴのつくりを担っているだけの素晴らしさが感じられる。ただ、タイプは異なり、ルフレーヴに見られる圧倒するような果実のパワーが押し寄せてくるといったワインではなく、よりしなやかで、それぞれのアペラシオンのテロワールを素直に体現しているもの。それはピエールが本拠を置くムルソーによく表れている。コート=ドールでも一、二を争う広い産地で、つくり手の数も多く、なかなかその典型を感じとることが難しいアペラシオンだが、このピエール・モレのワイン、まさに教科書通りの、ムルソーとはかくあるべきと思わせる「舌からウロコのワイン」である。
白で名を成しているピエール・モレだが、彼が生み出す赤も知る人ぞ知る優美な1本。しなやかな果実味の滑らかでうまみのあるワインは、テロワール毎の異なりがよく感じとれる素直なもので、白と同様バランスに優れたもの。ピエール・モレは白のみ、またブルゴーニュ赤でのひいきのつくり手を探索中、というような愛好家にぜひとも試していただきたいピエール・モレの赤である。
以上輸入元資料より抜粋
ピエール・モレ モンテリー・ルージュ[2015] モンテリー各所に持つ6つの区画(粘土がちな土地もあれば、小石が多く石灰質の強い土地もあります)をアッサンブラージュしたワイン。ワインは赤い果実の香りが華やかに香り、キメ細かなタンニンで比較的滑らかな飲み心地の、バランスに優れたワインに仕上がります。 ―以下リアルワインガイド17号より抜粋― ビオディナミ生産者ピエール・モレ氏が造る赤。優秀な白ワインの生産者が造る赤は、お買い得で旨いものが多いがこれもそう。ナチュラルな造りが実感できるナチュラルな味わい。味に張りとツヤがあり中域の張り出しが強い。重くなく、軽くなく、ちょうどいい塩梅の酒質。04年らしく酸が伸びるが、今は伸びすぎてやや酸っぱい。しかしこの酸は将来液体に溶け込んで落ち着く酸だ。また、今は還元香がちょっと強いがこれも1年ほどで消えると思う。(今飲んで88 ポテンシャル89)※掲載ヴィンテージは2004年 750ml 特価ワイン 税込4950円 |
■生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■味のタイプ : 赤・ミディアムボディ
■アルコール度: 12,5%
■ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■平均樹齢 :
■平均年間生産量 :
ピエール・モレ ブルゴーニュ・アリゴテ[2020] ムルソー村の中で栽培されているアリゴテ。土壌は比較的深い粘土石灰質。辛口で中程度の力強さをもち、上質な酸味を備えている。大部分はタンクで醸造され、フレッシュさやフルーティさが際立つ。早いうちから楽しめるワインだが、数年寝かせるとまた面白い進化を遂げるワイン。 ―以下リアルワインガイド68号より抜粋― テイスティングのとき、最初89点とかつけちゃいました。その位、第一印象は美味しく、良く出来ています。アリゴテはアリゴテですが、さすがは名手ピエール・モレ。グレープフルーツなど柑橘の香りに、甘やかな花の香り。輝きを感じるきれいな果実感。酸がしっかり、っていうか飲みなれていない人には酸っぱいかも。余韻にうま味が続き、全体にバランス良い。なんといっても2,000円切ってるんですよ!(今飲んで87+ ポテンシャル87+)※掲載ヴィンテージは2015年 750ml 税込2288円 |
■ 生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■ 味のタイプ : 白・辛口
■ アルコール度: 12%
■ ブドウ品種 : アリゴテ100%
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 :本
モレ・ブラン サン・ロマン[2006] ―以下リアルワインガイド24号より抜粋― 驚異の品質だった05年の後はどうなったか。やはり美しくグリップのある柑橘香、そしてしっかりとしたミネラル感のいい香り。液体レベルは中庸で、適度な濃度に適度な味の乗り。しかしミネラリーでしっかり旨い。全体のグリップは若干弱いが液体の品の良さは特筆もの。かくして05年の品質には及ばなかったものの、またも良質なワインに仕上がった。(今飲んで88 ポテンシャル89) 750ml |
■生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■味のタイプ : 白・辛口
■アルコール度: 12,5%
■ブドウ品種 :シャルドネ100%
■平均樹齢 :
■平均年間生産量 :
モレ・ブラン サン・トーバン1er レ・コンブ[2006] ―以下リアルワインガイド24号より抜粋― これはビックリの仕上がり。並みいる名醸畑のワインと同等、またはそれ以上の品質だ。ブドウからのクリーミーさが少しある、ミネラリーでとてもいい香り。ツヤ感もしっかりとある。液体はとても滑らかで、香り同様ツヤがあり、また味つきがしっかりしている。甘ほろ苦く、余韻も長く、複雑性も見事にある、とても良く出来たワイン。CPはかなり高い。(今飲んで90+ ポテンシャル91+) 750ml |
■生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■味のタイプ : 白・辛口
■アルコール度: 13%
■ブドウ品種 :シャルドネ100%
■平均樹齢 :
■平均年間生産量 :
ピエール・モレ ムルソー[2006] ―以下リアルワインガイド24号より抜粋― ムルソーらしい粘性がありながら、あくまで澄みきったきれいで品のある香り。甘いミツとミネラルが心地良い。液体も香り同様きれいな粘性があり、どこまでも品の良い澄み渡ったイメージ。そして味はしっかり乗っている。とりわけアタックの気持ちいいミネラル感は秀逸。(今飲んで88 ポテンシャル89) 750ml 特価ワイン |
■生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■味のタイプ : 白・辛口
■アルコール度: 13,5%
■ブドウ品種 :シャルドネ100%
■平均樹齢 :
■平均年間生産量 :
ピエール・モレ ポマール1er グラン・ゼプノ[2003] 750ml |
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■生産地:フランス、ブルゴーニュ地方
■味のタイプ : 赤・フルボディ
■アルコール度: 13%
■ブドウ品種 :ピノノワール100%
■平均樹齢 :
■平均年間生産量 :