ロウブロウ・クラフト
2022年10月、余市町登町に誕生した、「余市SAGRA」敷地内の石蔵を改装したワイナリー「LOWBROW CRAFT」。余市の栽培農家「赤城 学」氏(「ドメーヌタカヒコ」での3年間の研修で、有機栽培と醸造を学びました)が醸造を行う、企業型のワイナリーとも家族経営のドメーヌとも違う、地元のレストラン×地元のブドウ農家による新しい形のワイナリーです。また、地元に根差すワイナリーという意味を込め「Local Independent Winery」と銘打っていて、将来的には海外の共同組合や共同醸造所のように、地域への貢献とワイン産地としての活性や安定、次世代につなげていける場所を目指しています。当面は赤城氏の自園で栽培するピノ・グリやツヴァイゲルトの他に、近隣農家さんからの買いブドウでもワインを醸造予定。
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ロードランナー タビジ[2025] 余市の隣に位置する小樽市塩谷発祥とされるブドウ品種「旅路」(別名「紅塩谷」)を野生酵母にて発酵し、酵母や酵素類、清澄剤、亜硫酸等は不使用で、瓶詰め前に糖分のみを加え瓶内2次発酵したスパークリングワイン(極めて自然な造りのため澱がありますが、品質には問題ありません)。生産量も減少方向の希少品種となる中、今回も余市の隣町である仁木町「猪俣園(代表:猪俣和正)」さんの旅路を使用。2025年は例年通りの気候推移から、7月より急激な暑さと突発的な雨の増加で早生の旅路は2週間も早い収穫になり、同時に例年にない速さでの醸造スタート。暑さを乗り越えた旅路の新たな一面を引き出す為、醸造行程はあえて前年までと大きく変更していません。ワインは品種特有でもあるイチゴの香りに加えチェリーやアセロラ等の赤い果実感、ピンクレモネードやビタミンを感じる酸。醸造行程からくる少しの収斂性はジンジャーを思わせ、気兼ねない普段の食事にも合わせやすく、澱に近づくにつれ旨味や複雑味が楽しるので、半分位飲み進めたら澱と混ぜて飲むのもオススメです。熟成の過程として、二次発酵したては穏やかな泡とともにキュンとした果実の甘やかさを感じ、夏頃にはクリアなキレと共にビタミン感が暑い日に寄り添い、冬にはきめの細かい泡になってパーティシーズンにも活躍できるのが期待できそう。ちなみにキュヴェ名の「ロードランナー」は、2022年以降の原料確保が絶望的だった当初から4期目も旅路を作り続ける事ができているという意を込め、醸造家が敬愛するアーティストの曲名から命名。親しみ易さと複雑さ、懐かしくも新しい、唯一無二の味わいを持つ旅路という品種の魅力を是非お楽しみ下さい。 ※噴き出す可能性があるため、必ずよく冷やし静置した状態で開栓することをお勧めします。 750ml |