レ・カプリアード
パスカル・ポテールは95年ジャニエール、1998年にヴヴレーで働いた後、02年ドメーヌ・ボワルキャの責任者になる。平行して03年から彼自身のワインをつくり始め、05年にボワルキャを退職後、正式にレ・カプリアードを立ち上げる。2011年9月、モーズ・ガドゥッシュと共に共同経営として、ドメーヌとネゴシアンも兼ね備えた新生レ・カプリアードを立ち上げ現在に至る。
VdF メトード・アンセストラル ピノーズ ピノ・ノワール ロゼ[2019] 2019年はピノ・ドニスをアッサンブラージュせずピノ・ノワール100%!「ピノーズ」を造り始めて以来、毎回アッサンブラージュする前のピノ・ドニスとピノ・ノワールを試飲しパスカルが気づいた事は、それぞれの品種に明確な個性があり、それはお互いを補う必要もないくらい長所が突出しているということ。そして、今回試験的に別々に仕込み、それぞれの品種の個性を最大限に活かした方が良いのではという結論に至りました。彼曰く「品種の特徴としてピノ・ドニスは香りが華やかで酒質もどちらかと言うとフルーティーなのに対し、ピノ・ノワールは香りが控えめだが、ワインに奥行きと骨格があり、よりミネラルをしっかりと感じる味わいに仕上がる」とのこと。出来上がったワインは、2019年が日照りの年で酸が少なかった為、相対的に甘みのあるまろやかな味わいに仕上がっていますが、ピノ・ノワールの特徴であるフィネスあるミネラルは健在で、キメの細かい泡やスレンダーな酸と共に骨格を上品に整えます。また、ピノ・ノワール100%だからなのか、全体的な香りの雰囲気がシャンパーニュのブラン・ド・ノワールを彷彿させます。なお、今後の「ピノーズ」は、基本的に2つの品種を分けて個別にリリースし、収量が極端に少ない年はアッサンブラージュするという形で、ミレジムの状況に合わせてフレキシブルに対応するとのこと。ちなみにワイン名の「ピノーズ」は中世のピノ・ノワールの綴り「Pynoz」から。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡ロゼ・やや辛口
■ アルコール度:11,7%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :33年
■ 平均年間生産量 :本
VdF メトード・アンセストラル ラ・ビュル・ルージュ[2019&2020] 「Teinturier(タンチュリエ)」と呼ばれる果肉の赤いガメイで造られている為、「La Bulle Rouge(ラ・ビュル・ルージュ=赤い泡)」と名付けらた赤のペティアン・ナチュレル。2019年は猛暑によりアルコールが上がり酸が不足した年で、醸造途中で酸の不足によりバランスの悪いペティアンになりそうだと判断したパスカルが、思い切って一旦完全発酵させてスティルワインに仕立てました。そして、翌年ガメイ・ド・ボジョレーを早摘みし、その酸の高いジュースを瓶内二次発酵のティラージュとして2019年のワインにアッサンブラージュし、クレマン・ナチュレル方式でペティアンに仕上げました。出来上がったワインは、いつもの甘みのあるビュル・ルージュとは違い超辛口で骨格があり、よりワインを感じる「Vineux(赤ワインのような)」な味わいに仕上がっています。ちなみに、パスカル自身クレマン・ナチュレルの方式でペティアンをつくるのは初めてで、当初は泡が予想通りできるか、味わいのバランスが崩れないか等、色々心配が絶えなかったよう。「残糖6.4g/Lしかない中で赤の味わいのバランスの良いペティアンを実現させるのは至難の業。だが、出来上がったワインは当初の予想を超え、結果的に驚くほど超絶妙なハーモニーに収まった!」とのこと。パスカル自身も太鼓判を押す奇跡のビュル・ルージュです! 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡赤・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ガメイ・ド・ブーズ&ガメイ・フレオー&ガメイ・ショードネイ80%、ガメイ・ボージョレ20%
■ 平均樹齢 :54年
■ 平均年間生産量 :本
VdF メトード・アンセストラル ピエージュ・ア・フィーユ ロゼ[2018] ワイン名を直訳すると「女の子への罠」で、女性もつい飲みすぎてしまうくらい美味しいペティアンという意味があります。昨今の消費者が辛口のペティアンを求める傾向があると感じ、またパスカル&モーズ自身が元々辛口の泡が好みということもあり、以前に比べ辛口に仕上げています。前回の2016年はカベルネ・フラン主体でしたが、2018年は日照りによりカベルネ・フランの果汁が少なく、アッサンブラージュ比率は相対的にコーの割合が高め。パスカル曰く「コーやカベルネ・フランなどのフルボディ品種をロゼにするメリットは、同じフルーティーな味わいでもガメイやピノ・ノワール、ピノ・ドニスにはない品種から来るボディの厚みが味わいに加わるところ」とのこと。今回のワインも酸と泡立ちがシャープでキレがありながら、全体的にボディはふくよかで柔らかくバランスが良いです。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡ロゼ・やや辛口
■ アルコール度:11%
■ ブドウ品種 :コー50%、カベルネ・フラン30%、ガメイ20%
■ 平均樹齢 :32年
■ 平均年間生産量 :本
VdF メトード・アンセストラル ペパン・ラ・ビュル[2013] 名前は70年代にTV放送された人形劇からで、同時にPepin(ブドウの種)とBulle(泡)という意味があります。昨年6月にリリースしたワインから、さらに瓶熟10ヶ月を経てデゴルジュマン(瓶熟48ヶ月)し、前回より明らかにワインの完成度が上がりました。2013年は厳しいミレジムで、ブドウの糖度が低かったためパスカルの求める十分なガス圧は得られなかったのですが、味わい的には4年の瓶熟によりワインにさらなる落ち着きと一体感が出てきています。また、ペパン特有のテュフォーの石灰土壌からくる繊細なチョーク質は存在 感が増し、これぞパスカルの理想系であり、メトード・アンセストラル製法の極みと言えます。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :シュナン・ブラン50%、ムニュ・ピノ50%
■ 平均樹齢 :41~71年
■ 平均年間生産量 :本
VdF メトード・アンセストラル ピエージュ・ア・フィーユ・ブラン[2015] 2015年は当たり年!ブドウが早くから熟したおかげで、中身のしっかりとあるワインに仕上がりました。また、この年はパスカルの畑のシュナンが入っていないため、相対的にムニュピノの割合が高くなっています。pHが2.58とかなり低く、酸は目が覚めるほどにシャープですが、当たり年のブドウの凝縮味と27g/Lの残糖、そしてシャンパーニュ並みの泡が絶妙なバランスを保っています。パスカル曰く「最近合わせた料理の中で、白身の肉をフルーツで和えた冷製サラダが肉の旨味とフルーツの存在を際立たせ非常に面白い組合わせだった」とのこと。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・やや辛口
■ アルコール度:11%
■ ブドウ品種 :ムニュピノ50%、シャルドネ30%、シュナン20%
■ 平均樹齢 :21~61年
■ 平均年間生産量 :本
VdF メトード・アンセストラル ペット・セック[NV(2014)] 今回初リリースするロワールのオリジナル品種だけで造る白のペティアン!残糖4.4g/Lですが全く甘さを感じさせず、感覚的には「エクストラ・ブリュット」に近い。16ヶ月の瓶熟を経たワインは泡立ちがとろけるようにクリーミーで、パスカルは「ペット・セックにだけにしかない奇跡の泡立ち!」と絶賛しています。味わいは超ドライで、鋭い酸の切れと洗練されたミネラルの旨味が唾液の分泌を促し、これを飲んだら思わずお腹が鳴ってしまいそうな絶好のアペリティフ!開けたてはシュナン独特の火打石やカンティヨン・グースのような還元臭があります。泡持ちが良いので、ゆっくり時間をかけて還元を飛ばしながら楽しむのがベスト! 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・辛口
■ アルコール度:11%
■ ブドウ品種 :シュナン・ブラン90%、ムニュピノ10%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 :本
VdF メトード・アンセストラル BCF[NV(2013)] 今回初リリースする中甘口の赤のペティアン。Teinturier(タンチュリエ)と呼ばれる果肉の赤いガメイでつくられていて、ワイン名もタンチュリエのガメイBouze(ブーズ)、Chaudenay(ショードネイ)、Fréaux(フレオー)の頭文字から取りました。ワインの色は透明感のある赤ですが、マセラシオンはしておらず、直接プレスのジュースで仕込んでいます。香りは赤や黒い果実のアロマが華やかで、味わいも残糖が65g/Lあるのに、酸が全体を優しく引き締めるので、上品で甘ったるさはなし。カプリアードのペティアンの中では唯一泡立ちが大人しく、まさにデザートペティアンにピッタリなワイン。 750ml 税込3300円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡赤・やや甘口
■ アルコール度:11%
■ ブドウ品種 :ガメイドブーズ、ガメイフレオー、ガメイショードネイ各1/3
■ 平均樹齢 :50年
■ 平均年間生産量 :本
VdF ヴィニャソー[NV(2012)] ワイン名の「Vignnasou」は品種ソービニョン(Sauvignon)のアルファベットを並べ替えた作った造語!2012年はとても厳しいミレジムでしたが、ブドウの房が早い時期からすでに少なかったため、ブドウの一つ一つのエキスの凝縮度はハンパじゃない!例年より白い果物や花の香りが豊かで、酸に伸びがあり、ワインの味わいも複雑で輪郭もはっきりしています。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ソーヴィニョン・ブラン100%
■ 平均樹齢 :38~43年
■ 平均年間生産量 :本