ジャン=マルク・ドレイヤー
オーナーのジャン・マルクは4代目。幼少の頃から父の畑仕事を手伝うのが大好きで、14歳にはすでにトラクターを運転していた。高校を卒業し会社勤めをしていたが、2000年25歳の時、父の定年が近づいたことを機に実家に戻る。農業開業責任者資格(BPREA)を取るためにオベルネ村の農業学校に3年間通い、同時に、以前から興味のあったビオディナミをパトリック・メイエのところで学んだ。2004年、完全に父の畑を引き継ぎドメーヌ・ジャン=マルク・ドレイヤーを立ち上げる。そして、6haあった父の畑をビオディナミに変える。立ち上げ当初はブドウ栽培の他にもジャガイモや古い昔の小麦、野菜なども並行して作り販売していた。また、ワインのボトル販売は地元や観光客のみで、大部分はネゴシアンが桶買いしていた。2009
年、パトリック・メイエの影響もあり、ピノノワールで最初のSO2無添加のワインをつくる。これを機にSO2無添加のワインに気持ちが傾いていったジャン・マルク。2013年、初めて全てのワインをSO2無添加で仕込む。2014年、並行して行っていた野菜販売をやめ、またネゴシアンに売るワインも大幅に減らし、SO2無添加ワイン造りに専念し現在に至る。
性格はとても温厚で信仰心の厚いジャン・マルク。現在、父の代に植えた樹齢平均50年を超すヴィエーユ・ヴ ィーニュの畑5haと彼が2010年に植樹した若樹の畑1haの計6haを父と2人で管理している。アルザスの生産者であるが、アルザス品種のアロマティックな特徴があまり好きではないという彼は、品種の香りの影響を少なくするためにワインの仕込みは主にスキンコンタクトを実践している。そのためアルザスの自然派ワイン生産者の中では「マセラシオンのワインを得意とするヴィニョロン」として名が通っている。彼のモットーは「ブドウ本来が持つエネルギーを壊さない!」こと。2500kmの行程を徒歩で巡礼するくらい敬虔なキリスト教徒である彼は、目に見えない神の力や奇跡を信じていて、ブドウのエネルギーを正しく良い方向に導けば、必ず素晴らしいワインが出来上がると信じている。ビオディナミを早くから取り入れたのも、ブドウ本来の持つポテンシャル(エネルギー)を引きだすという点で彼の考えと一致するところがあり、今はさらに均一になりがちな機械を使う作業を徐々に減らし、ブドウの木ひとつひとつの個性に向き合うために手で行う作業を増やしている。彼の趣味のひとつに散歩があるが、散歩と言っても、ただブドウ畑の中を歩いて何気なく佇むだけ。休日の日でも畑仕事が終わった後でも、夕飯を食べ終わった後に、ブドウと対話するためにぷらっと畑に出かける。そして、ブドウに耳を傾けることでブドウから出るエネルギーを静かに感じる…それが彼の趣味であり日課なのだそうだ。彼自身、もう今はほぼワインづくりだけに特化しているが、以前はブドウ以外に
F1種からではない昔ながらの固定種からの野菜や穀物も作っていた。今でもその名残で、絶滅危惧にあるフランス原産の希少な昔の小麦の種を復活させるための活動を続けている。
以上輸入元資料より抜粋
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アルザス オーセリス[2021&2022] ジャン・マルクが初めてワインを輸出した相手が日本の「ヴァンクゥール」で、彼が感謝の意も込めて特別日本向けに仕込んでくれたのがこのワイン。キュヴェ名「オーセリス(Aucellis)」はラテン語で「小さな鳥(Petit Oiseau)」という意味があり、同時に頭文字の「Au」をオーセロワに、そして「Acidite Volatile(揮発酸)」の「Volatile」を鳥(Oiseau=Volatile)に掛け「ちょっとボラティルの効いたオーセロワ」という意味をワイン名に含ませています。今回、2021年はダイレクトプレスですが、発酵が長引き熟成途中に不安定になってしまい、2022年は発酵の補助でマセラシオンを掛けたつもりが、色素の抽出が良くオレンジワインに仕上がってしまったことから、味わい傾向を緩和するために2ヴィンテージをアッサンブラージュ。そして、ワインの味わいが落ち着くまで輸入元「ヴァンクゥール」の倉庫で約1年寝かせて今回ようやくリリースです。出来上がったワインはヴィヴィッドかつフルーティーで、はっきりとしたストラクチャーがあり、まるで搾りたてのオレンジ果汁と紅茶がMIXされたような芳醇な味わい。また、アフターにジンジャーのようなスパイシーさがあり、シュウマイなどの飲茶や生姜を使った中華調理との相性が良さそうです。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml 税込3135円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :オレンジ・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ100%
■ 平均樹齢 :54年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス オーセロワ オリジン[2021] ピノ・オーセロワのマセラシオンで、「オーセリス」と同じ区画のブドウですが、より完熟したブドウを収穫するために少し収穫を遅らせています。2021年は夏が涼しく雨の多い年で、ジャン・マルク曰く「冷夏とオイディオムによりブドウの完熟が危ぶまれたが、9月の好天気により最終的にフェノールが熟すまで収穫を待つことができた」とのこと。出来上がったワインは、涼しい年だったこともありアルコール度数も12%と優しく、また線の細い上品な酸もあり、まるでオレンジティーを飲んでいるような体にスッと染み入る繊細な味わい。開けたては若干還元香がありますが、しばらくすると直ぐに飛んでオレンジやジャスミンなどの華やかな香りが感じられます。華やかな香りとお茶のような優しい味わいは、海老シュウマイなど飲茶などとの相性が良さそうです。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml 税込4840円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ100%
■ 平均樹齢 :54〜64年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス オーセロワ トリ・オー[2020&2021&2022] オーセロワ3年分をウィヤージュせずに酸化熟成させアッサンブラージュした、「Trio(三重奏)」という名のキュヴェ。今回は2022年が60%、2021年が20%、2020年20%で、ワインの構成としては2020年と2022年はマセラシオンが軽く掛かっていて、2021年は完全ダイレクトプレスのワインで仕込んでいます。この3つのアッサンブラージュにより、味わいはどちらかと言うとオキシダシオン(酸化)よりもマセラシオン寄り。フルーティーで骨格があり、ピーチ・ティーのような果実味と優しい収斂味が心地よく、複雑な味わいのワインに仕上がっています。ジャン・マルクは合わせる料理にチーズを奨めますが、味わいに鉱石のような硬いミネラルと優しいタンニンがあり、豚や鳥などの白肉の料理とも相性が良さそうです。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml 税込5720円 |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ100%
■ 平均樹齢 :52年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス フィニステラ[2019] 「オリジン」が単一品種のマセラシオン・ワインなのに対して、複数のオリジンをジャン・マルクのセンスで自由にアッサンブラージュしたワインがこの「フィニステラ」。前回2021年8月にリリースし大好評で終えた2019年ですが、現地のカーヴに残る最後の少量在庫をジャン・マルクが特別に輸入元「ヴァンクゥール」に分けてくれました。現地のカーヴで2年、そして日本の倉庫で2年、合計4年の瓶熟を経たワインは、オレンジやパッションフルーツ等の華やかな香りやマセラシオンのボリューム豊かな味わいがいく分落ち着き、静謐でピュアなエキスに溶け込むミネラルに味わい深さを感じる熟成による円熟味が出始めてきています。「カラダ全体に染み入るワイン!」という言葉がまさにピッタリな、熟成による妙味を実感できる今飲んで最高に美味しいワイン!
※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール25%、ピノ・グリ25%、シルヴァネール20%、オーセロワ20%、ミュスカ10%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ブリュトゥス[2021] 「ブルータスお前もか!」と、思い通りに行かなかったワインに対する嘆き声をキュヴェ名にしたのがこのワインのコンセプトで、5年ぶりのリリースとなる今回の「ブリュトゥス」は2018年のピノ・オーセロワ。高いボラティルがこなれるまで樽で5年熟成させても、単独で出すにはまだボラティルが高かった為、2年間樽熟成させた2021年のダイレクトプレスのピノ・ノワール(エリオスの若木のピノ)を加えバランスを整えました(ヴィンテージはメインのピノ・ノワールに合わせて2021年)。出来上がったワインは、フルーティーで凝縮したエキスはまるでパイナップルのジュースみたいにボリューム豊か。ジャン・マルク曰く「一部ボトリティスが付く位に完熟したピノ・ノワールにボラティルのこなれたピノ・オーセロワが加わることで、よりワインの濃厚さと複雑味が増した」とのこと。確かに、ハチミツのようなボトリティスの風味、凝縮したエキス、骨格のあるミネラルのハーモニーが何とも絶妙で、口に含むと味わいが何度も複雑に変化します。ピノ・ノワールのブラン・ド・ノワール主体というのが驚きな、これこそジャン・マルクにしかできない唯一無二なワイン!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール70%、オーセロワ30%
■ 平均樹齢 :20〜50年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ピノ・ノワール エリオス[2022] 樹齢の高い「ル・アルテンベルグ」の区画をベースに若木の2区画のピノを混ぜて仕込むドレイヤーの赤のフラッグシップ。キュヴェ名はギリシャ神話の太陽の神「Helios(ヘーリオス)」と風の神「Eole(エオール)」の2つの名前を掛け合わせ名付けました。2022年は「ル・アルデンベルグ」のピノの完熟が早かった一方で、若木のピノにはしっかりと酸が残りました。醸造は前年同様ワインに酸化への耐性を付けるために、熟成中ウィヤージュは一切していません。出来上がったワインは、太陽の年とは思えない、酸がキュートで果実味が柔らかく艶やかな味わいに仕上がっています。また、アフターを優しく締めるタンニンと余韻に残るほんのりビターなミネラルが、複雑で大人なピノの雰囲気を醸し出します。今飲んでも最高に美味しいですが、贅沢を言うとあと数年寝かせて若いタンニンが落ち着いた頃に飲むのがベスト!
※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス シルヴァネール オリジン[2022] シルヴァネールはジャン・マルクの持つヴィエーユ・ヴィーニュの一つで、彼のお気に入りの品種でもあります。2022年はジャン・マルクがブドウの剪定方法を大きく変えた年。この年はアルザスの歴史に残るような干ばつがあり、彼の畑はかろうじて水不足に耐えましたが、剪定の大幅な変更により意図的に収量が落ちました。彼曰く「この年は早摘みでもマセラシオンの特徴が色濃く出たミレジムだが、全体的にブドウの完熟が良かったおかげでタンニンと果実味のバランスが良いワインに仕上がった」とのこと。出来上がったワインは香りも高くフルーティで、アタックはアルコール度数13%を感じさせないまるでピーチ・ティーのような味わい。それでいて余韻にはタンニンから来る骨格があり、オーセロワ同様に長熟を予感させます。ジャン・マルク曰く「オーセロワと同じくできればあと数年寝かせてタンニンがこなれたタイミングで飲んでほしい」とのこと。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :シルヴァネール100%
■ 平均樹齢 :67年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス オーセロワ オリジン[2022] ピノ・オーセロワのマセラシオンで、オーセリスと同じブドウを使用。例年はオーセリスよりも完熟したブドウを採るために少し収穫を遅らせますが、今回はオーセリスと同じ日に収穫。2022年はジャン・マルクがブドウの剪定方法を大きく変えた年。この年はアルザスの歴史に残るような干ばつがあり、彼の畑はかろうじて水不足に耐えましたが、剪定の大幅な変更により意図的に収量が落ちました。収穫したブドウは日照りにより皮が厚く、ジャン・マルクには珍しくいつもよりもマセラシオンの特徴が色濃く出ています。出来上がったワインは、ジューシーではっきりとしたストラクチャーがあり、収斂味のあるキメ細やかなタンニンが長熟を予感させます。アルコール12.5%とは思えない力強さがあり、ジャン・マルク自身はあと数年寝かせてタンニンがこなれたタイミングで飲んでほしいとのこと。もし今飲むのであれば、エレガントな赤ワインのように肉料理やチーズと合わせるのがオススメです。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・オーセロワ100%
■ 平均樹齢 :55〜65年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ピノ・グリ オリジン[2022] ドレイヤーのワインの中でも色合いが薄い赤に近いことから「ピンク・ポン」と並び人気の高いピノグリ・オリジン。2022年はジャン・マルクがブドウの剪定方法を大きく変えた年で、剪定の大幅な変更により意図的に収量が落ちてしまいました。彼曰く「この年はスタートから収量が落ちた上に太陽に恵まれたミレジムだったこともあり、毎年収穫スタートが1番のオーセロワよりもブドウの完熟が早かった」とのこと。出来上がったワインは、アルコール度数13.5%とスパイシーでボリューム感はありますが味わいのバランスは超絶妙。飲み応えはありつつ飲み疲れしない薄旨赤の様なチャーミングなワインに仕上がっています。ジャン・マルクは分析値よりもブドウを食べて収穫日を判断する感覚派タイプですが、実際ピノグリの分析値を見るとアルコール度数の割にはPhが3.2と意外に低いことに驚かされます。味わいには出ない酸を残してワイン全体のバランスを取る彼のセンスの高さには唯々感服するばかりです。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :27年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス リースリング オリジン[2022] 2013年に初めて仕込んで以来、ワイナリーの顔でもあるリースリングのマセラシオン。キュヴェ名を「オリジン」にしたのは、元々大昔白ワインは赤と同じくマセラシオンをして仕込んでいたことから、「原点」と言う意味で名付けました。2022年はジャン・マルクがブドウの剪定方法を大きく変えた年。この年はアルザスの歴史に残るような干ばつがあり、彼の畑はかろうじて水不足に耐えましたが、剪定の大幅な変更により意図的に収量が落ちてしまいました。加えて2022年は醸造にも苦労した年で、日照りによりブドウが窒素不足だった為、発酵終了までの期間は10ヶ月と前年よりもさらに1ヶ月長い。ボラティルは発酵スタート途中0.7g/Lまで一気に上がりましたが、冬に発酵がスタッグしたと同時に収まり、それ以降はボラティルの上昇のないままアルコール発酵を終わらせることができました。出来上がったワインは、醸造の苦労とは裏腹にまるで搾りたてのオレンジをそのままワインにしたような、奇跡とも言えるバランスの良い味わいに仕上がっています。香りも良く、これこそシュークルートと合わせてみたいワイン! ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :46年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ゲヴュルツトラミネール オリジン[2022] 2014年、リースリングの次にスキンコンタクトを試みたワイナリーの顔でもあるゲヴュルツのマセラシオン。2022年はジャン・マルクがブドウの剪定方法を大きく変えた年。この年はアルザスの歴史に残るような干ばつがあり、ジャン・マルクの畑はかろうじて水不足に耐えましたが、剪定の大幅な変更により意図的に収量が落ちました。醸造面は通常ゲヴュルツが他の品種よりも一番発酵がスムーズに終わるのですが、この年は逆に一番発酵に苦労しました。出来上がったワインは、いつもの鼻に抜けるオレンジの爽やかなフレーバーよりも今回はドライ・イチジクなど酸化のニュアンスを含んだ香りがグラスを舞います。味わいはピュアながらもミネラルがタイトで、余韻も長く飲み応えがあります。ちなみに、ジャン・マルク自身2022年のオリジンの中で一番好きなキュヴェはこのゲヴュルツで、彼が常々目指している絶妙な塩梅のオキシダシオン(酸化)が期せずして成功したのがこの2022年なのだそう。 ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミネール100%
■ 平均樹齢 :54年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ピンク・ポン[2022] キュヴェ名は「ピンポン(Ping Pong)」の「Ping」を「Pink」に変えロゼワインと掛け、また同時に「Pinot Noir」「Pinot Gris」の頭文字をピンポンに掛けています。ジャン・マルク曰く「ピンク・ポンは通常ピノ・ノワール Anigmaが豊作の時にしかつくらないが、今回はピンク・ポンが大好きな彼の奥さんのために特別10hLだけ仕込んだ」とのこと。しかも急遽仕込んだので、通常は収穫のスタート時にピノ・ノワールとピノ・グリを房ごと混ぜて醸造するのですが、今回は既に「アニグマ」と「オリジン」で別々に仕込んでいたものを最後の瓶詰前にアッサンブラージュし、ピンク・ポンらしい薄旨な味わいを整える為、さらに「オーセロワ オリジン」を加え 3品種で仕上げますた。出来上がったワインはジューシーでエレガントながら、いつものピンク・ポンよりも赤ワインらしいストラクチャーのはっきりとした味わいで、ブラインドだとオーヴェルニュの薄旨なピノやジュラのプールサールを彷彿させる!? ※SO2無添加、ノンフィルター。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :ロゼ・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール40%、ピノ・グリ30%、オーセロワ30%
■ 平均樹齢 :45年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ストラトス[2019] 本邦初リリースとなる「ストラトス」。マセラシオンのアッサンブラージュでは以前リリースし た「フィステラ」がありますが、それとは対極のコンセプトで造られたのがこのワイン。「フィステラ」はゲヴュルツやピノ・グリ、リースリングのアッサンブラージュで、「ボリューム感と横に広がるふくよかな味わい」がコンセプトだったのに対し、今回の「ストラトス」は「酸や骨格のあるミネラルなど縦に伸びる味わい」を意識していて、ワイン名も「Stratosphere(成層圏)」まで果てしなく昇天するという意味を込めて「Stratos」と名付けられました。フルーティーでボリュームがありながら、じわっと引き上げられるような縦に伸びる骨格があり、それでいてどこか染み入るように優しい味わい。ダイレクトに五臓六腑に染み入る最高に美味しいワインです。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白(オレンジ)・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :リースリング40%、シルヴァネール30%、オーセロワ30%
■ 平均樹齢 :43〜65年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ピノ・ノワール アニグマ[2019] ドレイヤーの赤のトップキュヴェで、キュヴェ名「アニグマ」は古代ギリシャの「Aniguma(なぞなぞと言う意味)」にかけています。2019年は豊作に加えて醸造も問題なくスムーズに終わった当たり年!出来上がったワインは、赤い果実が染み入るように優しいダシのような旨味たっぷりな優しい味わいに仕上がっています。梅のような甘酸っぱさと骨格を支えるミネラル、そしてダシ味噌を想像させるような何とも言えない芳醇な旨味は、飲んだ人を虜にすること間違いなし!
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :42年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ピノ・グリ ウェッグ[2018] キュヴェ名の「ウェッグ」はアルザス語で「道」と言う意味があり、巡礼の道が畑に隣接していることからこの名前を付けました。2018年はブドウが早熟で、かつてないほど収量に恵まれた年。前回の2015年は発酵に2年を要したのに対し、今回は6ヶ月で完全発酵に至りましたが、敢えて 2年の熟成を経ました。その間「ウィヤージュ」は一切しておらず、ジャン・マルク自身は酸化的な効果を期待していましたが、実際のワインのphが3.05と低く、高い酸により期せずして酸化の進行がほとんどありませんでした。しかし、出来上がったワインはピュアかつ上品で、透明感がありながら味わいは複雑。目減りした分エキスに凝縮感があり、余韻に連れて酸と旨味がじわっとせり上がってきます。この味わいを意図的にウィヤージュなしで仕上げたとしたら天才としか言いようがない、そんな鳥肌モノのワインです。今飲んでも十分美味しいですが、できれば熟成の先を見てみたいとも思えます。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・グリ100%
■ 平均樹齢 :23年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス シルヴァネール ジギ[2017] マセラシオンではなく収穫したブドウを直接プレスし、クラシックな方法で仕込んだ辛口白ワイン。前回の2015年以来2回目のリリースとなるジギですが、ジャン・マルク曰く「2017年は収量に恵まれ、また日照りにより途中成熟にブレーキがかかった結果、ブドウにタイトな酸がしっかりと残った当たり年」とのこと。醸造は前回同様に熟成に2年かけ、さらにワインを安定させるために1年の瓶熟を経ています。出来上がったワインは、アルコール度数が13%あるのにphが3.01と低く、ヴィヴィッドで酸に締まりのあるタイトな味わいに仕上がっています。エキスがピュアでありながらも、しっかりとしたミネラルの旨味が感じられる今回のシギは、アクアパッツァなど魚介のダシの効いた料理や、少し熟成させたシェーヴルチーズなどと合わせてみたいワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シルヴァネール100%
■ 平均樹齢 :62年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス リースリング アルジティス[2017] 今回初リリースとなるアルジティス。ブドウはリースリングのマセラシオン「オリジン」と同じ畑から。ジャン・マルク曰く「基本的にリースリングはマセラシオンで仕込むが、豊作の見込まれる年やブドウの熟し度合いがまちまちの年は、完熟したブドウをオリジン、熟しの足りないブドウをアルジティスと状況に応じて分けて仕込む」とのこと。アルジティスの特徴は、ウィヤージュを一切せずに2年間樽熟成させているところで、ジャン・マルク自身酸化傾向のワインが好きなことと、酸化させることで味わいが複雑になりワインも安定させることが出来るというメリットを生かして仕込んでいます。出来上がったワインは複雑で、酸化させている分フルーツの果実味よりもダシのような旨味が強調された味わいとなっていますが、思った以上にワインは酸化に引っ張られておらず、凝縮した旨味と強かな酸、緻密なミネラルの塩梅が絶妙。クセのあるワインですが美味。ちなみにワイン名はリースリングの昔の呼称で、旧ローマ帝国時代はリースリングを「Argitis Minor(アルジティ ス・ミノー)」と呼んでいたそう。 750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :リースリング100%
■ 平均樹齢 :41年
■ 平均年間生産量 : 本
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アルザス ピノ・ノワール アニマ[2016] キュヴェ名の「Anima」はラテン語の「生命」「魂」の意味で、キリスト教 では「大地の匂い」という意味もあるそうです。ピノ・ノワールはジャン・マルクが最初にSO2無添加で仕込んだワインで、いわば彼の魂ともいえるワイン。ブドウの収穫日は10月4日で、収量は45hL/ha。SO2無添加、ノンフィルターで仕上げています。ワインはグリオット、ドライイチジク、スミレ、ブラウンカルダモン、プラリネ、赤味噌の香り。滑らかで艶やかな果実が染み入るように優しく、ダシのような旨味とチャーミングな酸、繊細なタンニンとのバランスが絶妙です。
750ml |
■ 生産地:フランス、アルザス地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 : 本