ヒードラー
オーストリーは、ブルゴーニュと並んで世界で最も「テロワール」概念の発達した地であり、自然環境に配慮した農法に対する関心の非常に高い国です。当然、そういった農法によるブドウの栽培について熱く語る造り手が多くいますが、19世紀以来グリューナー
ヴェルトリーナーの銘醸地として知られるカンプタールに4代続くヒードラーの当主、ルードヴィッヒ ヒードラーほどワインのキャラクターと質に対するテロワールの重要性と、土壌に対する生態学的メカニズムを科学的に理解し、論理的な思考の上にそれを実践している造り手は稀有といえます。
ラベルにもあるシンボルのフクロウは彼らの信条である、自然と科学のバランスとワインと文化の融合を象徴する意味合いを持っています。30haの畑を所有し、年間22万本を生産しているヒードラーはワイン造りは畑やブドウの持つ力を最大限活用し、除草剤や殺虫剤は100%使用せず、テロワールの持つ本来のポテンシャルを活かしたワイン造りを徹底しています。
畑での自然農法は当然として、2005年より全てのワインを自発的発酵に切り替えた醸造から作られる土壌違いの4つの畑で作られる彼のリースリングは、各畑のテロワールの個性の違いを見事にその味わいに反映し、同じレスの土壌で作られる6種のグリューナー ヴェルトリーナーは、摘み取りの時期やブドウの熟度に最も適合する醸造方法を選ぶことで、樽風味やMLFといった外的力を一切借りることなく、オーストリアを代表する同品種の様々な表情とポテンシャルを引き出すことに成功しています。
現当主であるルードヴィッヒはこう語ります。「想像力、忍耐力、職人技と細部へのこだわりを大切にしてワイン造りを行ってきました。私たちは時代を超えて、個性的かつその起源を物語るワインを造り出しているのです」 一過性の流行りに囚われない普遍的で親しみやすいオーストリーワインを目指している新ヒードラーに、注目です。
※ラベルのフクロウは、ランゲンローイスの伝統的なシンボルとされています。古くから、知恵、静けさ、不変性の象徴であり、目に見えるものを超えた隠された世界を開いてくれるものです。
以上輸入元資料より抜粋
グリューナー・ヴェルトリーナー レス[2021] 「レス」は、ヒードラーが造る全てのキュヴェの中で最も基礎となるワイン。その名の通りレス(黄土)の土壌で育ったブドウの樹から作られていますが、この土壌は何千年もかけて形成されたもので、氷河期の氷河の重みで押しつぶされ風化したアルプスの岩のミネラルが集まったものです。このミネラル豊富な土壌が、このワインの典型的な明るい果実味と繊細なスパイスを特徴づけています。9月中旬から10月上旬にかけて、厳選したブドウを手摘みで収穫し、僅かに破砕し数時間マセラシオンした後、低圧で優しく圧搾。発酵はステンレスタンクで行い、澱の上で3ヶ月間熟成し2022年3月ボトリング。白い花、青リンゴ、洋梨、ミラベル、僅かにハーブの繊細なニュアンスを持つ明るい香り。味わいは繊細で柔らかい酸があり、スモモ、黄色いリンゴ、ミラベルを感じるジューシーな果実感と美しいテクスチャーがあり、様々な料理との相性が良いです。 750ml |
■ 生産地:オーストリア、カンプタール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :グリューナー・ヴェルトリーナー100%
■ 平均樹齢 :年
■ 平均年間生産量 :本
ロゼ[2021] ヨーロッパで最も北に位置するサンジョベーゼとツヴァイゲルトを使用したロゼワインで、ジューシーで繊細な果実味と軽快な性質を持ち、仕事の後のリラックスを目的として造られました。ブドウは9月下旬に手摘みで収穫し、ソフトに極軽く破砕した後で数時間マセラシオンを行い、柔らかくプレスしました。発酵はステンレスタンクで行い、澱の上で3ヵ月間熟成し、2022年3月の上弦の月のタイミングでボトリング。熟したイチゴや桃、ラズベリーの香りに、サンジョヴェーゼ由来の柔らかなスパイス感が加わります。素晴らしくフレッシュな味わいで、ジューシーかつフレッシュなイチゴや黄桃と言った繊細な果実の活き活きとした味わいと、典型的な黄土由来のミネラルが感じられます。 ※サンジョベーゼをブレンドするというアイデアがユニーク過ぎ、問題が起きてはいけないと考えた為、バックラベルにはサンジョベーゼのブレンドを記載せずツヴァイゲルト100%と記載されています。 750ml 税込1980円 |
■ 生産地:オーストリア、カンプタール地方
■ 味のタイプ :ロゼ・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ツヴァイゲルト、サンジョヴェーゼ
■ 平均樹齢 :20年
■ 平均年間生産量 :本
ピノ・ノワール ランゲンローイス ミネラル[2020] テロワールをワインに反映させるという意味で、ピノ・ノワールは最もエキサイティングな品種だと考える「ヒードラー」。カンプタールの冷涼な気候、石灰質の黄土や変成岩の土壌で、この地域で生産されるピノ・ノワールは特に女性的で繊細な個性を表現しています。タールとケーファーベルクの畑から収穫されたブドウを使用しており、ランゲンローイスの特徴的な地質とミクロクリマを表現。2020年10月上旬に樹齢35年のピノ・ノワールを手摘みで収穫し除梗。開放式の発酵槽で2週間発酵させ、ゆっくりとプレスしていきフレンチオークの古樽で最終的な発酵を行います。自発的なマロラクティック発酵が進み、樽の中で澱と共に12〜18か月熟成させ2022年3月上弦の月の時期にボトリング。ラズベリーなどの小粒な赤系ベリーの香りに、ローズヒップ、バーベナの香り、繊細なスモーキーさも膨らんできます。冷涼感のあるジューシーな味わいで、ラズベリー、ブラッドオレンジのニュアンスと塩気のあるミネラルが特徴で、軽やかさと活き活きした味わいを感じられます。 750ml 税込2882円 |
■ 生産地:オーストリア、カンプタール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 :本