フローランス・ペルティエ
シャンパーニュ=アルデンヌ地方はいわずと知れたシャンパンの産地ですが、2つだけ、ヴァン・ド・ペイ(スティルワイン)の産地があります。場所はオーブ県の東隣のオート・マルヌ県の南部、ディジョンから北東に約50kmのエリアで、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・オークセロワ、ガメイなどが栽培されています。重厚な粘土質土壌ですが、水捌けのよい斜面畑であることと、気候的にもオーブやブルゴーニュに近いこともあって、酸のきれいな、繊細で上品なワインが生まれます。
2つのヴァン・ド・ペイに認定されている地区は、「コアフィ」と「モンソージョン」で、「モンソージョン」は「地区名表示」を認められていないため、「県名表示」の「VDPド・オート・マルヌ」となります。「コアフィ」は、ヘクタールあたり70ヘクトリットル以下の収量であれば「VDPデ・コトー・ド・コアフィ」となり、80ヘクトリットル以下であれば県名表示の「VDPド・オート・マルヌ」となります。(「コアフィ」は、収量によって表示名が変わるフランス唯一のヴァン・ド・ペイです)。
この極めて珍しいヴァン・ド・ペイの第一人者が、ご紹介するフローランス・ペルティエ女史です。
ボーヌの醸造学校を卒業した後、1986年から地元コアフィで畑を借りてワインを造っていた彼女は、少しずつ貯めた貯金で1996年に畑を購入し、ドメーヌを拓きました。
彼女のホームページ(www.florence-pelletier-coiffy.com)では、トップページの一番目立つ上部に地元オート・マルヌ県の特産品や観光情報のリンクが貼られており、なによりも地元を大切にし、そこでのワイン造りを心から愛してやまない彼女の生き方が、よく伝わってきます。
試行錯誤を重ねながら独学で学んだというビオロジー栽培は、「自然、造り手の私、飲んでくれるお客様、すべてにとって良いことだし、また、”相互にもっと尊敬できる世界”への招待状になれればと思います」と、独自の哲学に立脚しています。
そんな彼女が人生を捧げ、かつ、心から楽しみながら造っているワインは、飲むとぶどう畑の風景や収穫人の笑顔が眼前に広がるような、穏やかで、優しく、深い味わいです。
以上輸入元資料より抜粋
アトゥ・クール ピノ・ノワール[2005] Vin de Pays de Haute-Marne(ぶどうは「コアフィ」産で収量70〜80hl/ha)。3.59haの水捌けのよい斜面旗畑より。粘土質土壌。平均樹齢15年。50%を樽、50%をタンクで18ヵ月間熟成。ピノ・ノワールらしい、上品な甘さを伴うきれいな果実味に加え、コショウのようなスパイシーな香味が感じられます。とてもバランスが良い味わいで、幅広い料理に合わせていただけます。尚、ブランド名の「Atout C?ur」の日本語訳は難しいのですが、「心の最後にあるピュアな部分、許す心」というようなニュアンスです。 750ml |
■ 生産地:フランス、オート・マルヌ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール100%
■ 平均樹齢 :15年
■ 平均年間生産量 :本
アトゥ・クール シャルドネ[2005] Vin de Pays des Coteaux de Coiffy。3.36haの水捌けのよい斜面旗畑より。粘土質土壌。平均樹齢15年。50%を樽、50%をタンクで18ヵ月間熟成。近隣のシャンパーニュやブルゴーニュのシャルドネに近い、繊細でフィネスにあふれるスタイルです。メロンやアカシアの花を思わせるみずみずしいアロマに加え、新鮮なバターのような風味も感じられます。尚、ブランド名の「Atout C?ur」の日本語訳は難しいのですが、「心の最後にあるピュアな部分、許す心」というようなニュアンスです。 750ml |
■ 生産地:フランス、オート・マルヌ地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :シャルドネ100%
■ 平均樹齢 :15年
■ 平均年間生産量 :本