ラ・ロッシュ・ビュイシエール
1974年、ピエール・ジョリー氏が、7haの農場を入手しぶどう畑、オリーブ畑、そしてアプリコット栽培を開始したのが蔵の始まり。ピエール氏はもう既にこの時から「環境保全」を念頭に置いた農業をはじめました。その為、1979年に有機農法の認証団体「ナチュール・エ・プログレ」に認証されます。この頃はやっとブドウ栽培以外の一般の農業分野で「ビオロジック」が注目されはじめた時期であり、同社は現在世界的注目を集める「自然派ワイン」の先駆者的な生産者と言えます。ちなみに、自然派ワインの教祖的存在であるニコラ・ジョリー氏が「ビオディナミ」でのワイン生産を始めたのは1980年。現在「ナチュール・エ・プログレ」に続き、近年人気が高まったビオロジック認証団体「エコセール」にも認定されています。開始当初より「自然派栽培」を続けている大きな理由は『自然を大事にして、土壌の風味を出すため・・・』と語る当主は、その当時より“コート
デュ ローヌ”らしさを求めていたとても先進的なブドウ栽培者と言えるでしょう。
1980年代に入るとアプリコットの生産を徐々に止め、ブドウ栽培専科へと移っていきました。しかし、栽培・収穫したブドウは、共同組合に運んでおり、自らワイン醸造は行っていませんでした。息子(アントワンヌ)が蔵の仕事を手伝うようになった1999年、所有する畑の面積も20haを超えた事を機にDOMAINE(栽培・醸造家)として独立しました。
独立当初は資金的に困難だったため、友人のワイナリーから設備を借りながらのスタートでした。しかしDOMAINEとしての独立は、アントワンヌ氏の「夢実現」の第一歩です。アントワンヌ氏は自らのワイン造りを志して、ボーヌの農業学校で勉強した後「環境保全」や「水質管理」について学び、「自然を尊重した農業」を目指しながら、1年を通したブドウ栽培と醸造の経験を積みました。
アントワンヌ氏曰く
「畑仕事から始まり瓶詰めまでの全ての作業は、テロワールの自然な味わいをより多く表現するための”手助け”であるべき」と語ります。実に謙虚で誠実なワイン造りに、頭が下がる思いです。その後、ヤン・ロエル氏を醸造コンサルタントに迎え入れ、更なる進歩を求めています。
≪ブドウ栽培と醸造の特徴≫
■畑は標高350Mのところを中心に、区画は38ヶ所に散らばっている。粘土石灰質土壌が多いが、それぞれ砂・砂利の混ざり方が異なり多種・多様な地質で構成されている。
■収穫は選果しながらの手摘みで、房がつぶれないようにプラスチックケースに入れて運搬。蔵に着いてからさらに選果作業を行う。
■アルコール発酵の前に冷却し、低温でゆっくりと発酵。
■酵母は天然酵母を使用しています。
こうしてできあがったワインは、ピュアさを余すところなく発揮する生き生きとした味わいが楽しめます。そして旨みをたっぷり感じる濃縮感とフレッシュな風味は、素晴らしいコクとバランス感に富む。スマートでありながらベストな旨みを持っており、このレベルの高さはそう簡単に到達できない域にきているといえます。
以上輸入元資料より抜粋
リアルワインガイド「永遠の旨安大賞ワイン」選出! コート・デュ・ローヌ フロンフロン[2017] 気軽にすいすい飲めて、同時に美味しい果実とコート・デュ・ローヌらしいボリューム感を兼ね備えた「お祭り騒ぎ」できるワインを目指して造られた赤。「Flonflons」とはフランス語で「ぷかぷかどんどん(騒々しい)演奏」という意味で、大勢が集まったらこのワインで大騒ぎしながら飲みたい、陽気で気軽なタイプ。豊かな果実味とバランスが良く繊細な口当たりで、フレッシュな印象の飲みやすい味わいが特徴です。 ―以下リアルワインガイド28号より抜粋― 以前はアブアカタブラという名称で、03年ものが旨安大賞となりめでたく表紙を飾ったワイン。そのときの価格が2千円だったから4年後のこの価格は穏当なものと思う。07年のこのワインも相変わらずの高品質ぶりをみせ、外観は濃いが飲むととてもジューシーで味つきがしっかり。味わいバランスも良く、濃いのにナチュラルで軽快さがあり、、果実味もたっぷりだけど全くウザくない。自然派特有の大地と梅風味が魅力的で、もう美味しいことといったらない。(今飲んで89+ ポテンシャル90+) ※掲載ヴィンテージは2007年 750ml |
■ 生産地:フランス、ローヌ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 : グルナッシュ60%、シラー40%
■ 平均樹齢 :
■ 平均年間生産量 :
VdTプティ・ジョー[NV(2007)] このワインのコンセプトは、「気軽に飲めるワイン」。しかし、手摘みで収穫するなど品質にはとことんこだわっています。ドメーヌで一番若い樹齢のグルナシュを主に用いて、フレッシュでフルーティーな風味を最優先して造られています。ワインの名前は2004年に生まれた初めての子供「Joseph=ジョセフ」から取ったもの。このキュヴェ誕生は子供が生まれた幸せと同じくらいうれしいという気持の表れだそうです。2007年は凝縮しており過熟に近いアロマがあります。しかしながらワインのバランスは崩れておらず、フレッシュ感もあるヴィンテージです。 ―以下リアルワインガイド27号より抜粋― このプティ・ジョーや以前表紙を飾ったアブラカタブラ(現在はフロンフロン)はたびたびこれまで本誌で紹介してきたし、僕の自宅飲みの定番アイテムでもある。それが改めてこうやって旨安にエントリーされてくるのはなんだかウレシイ。自然派ワインだけど、誰が飲んでも美味しいと思えるジューシーさとフローラルな風味。そしてローヌらしさがしっかり表現されながら、全くもったりしていないコクのある軽快さ。これはいつもいい。(今飲んで88 ポテンシャル89) 750ml よりどり2本で2980円対象 |
■ 生産地:フランス、ローヌ地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 : グルナッシュ100%
■ 平均樹齢 :年
■ 平均年間生産量 : 本