ドメーヌ・モス



現オーナーであるルネ&アニエスは1987年からトゥー ル市内でバーを兼ねたワインショップを営んでいたが、 93年にショップを閉めヴィニョロンへと転身を図る。94年にアンボワーズの栽培醸造学校に通い、95年にはポワティエ、97年にはブルゴーニュでワインの研修をする。99年サン・ランベール・デュ・ラティ村にあるドメーヌを引き取りドメーヌ・モスを立ち上げる。2014年にルネが病気を患って以降は、息子のジョゼフとシルヴェストルが主にドメーヌを管理する。

以上輸入元資料より抜粋


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VdF シュナン[2021]

元の「アンジュ・ブラン」で、2016年にAOCの申請がたまたま遅れて「ACアンジュ」が名乗れなかったのですが、それに対するお客さんの反応が全くネガティヴではなかったことから、そのまま「VdF シュナン」となっています。2021年は春の遅霜によりブドウが大幅減収…。しかし、品質的には夏が涼しくブドウにしっかりと酸が残ったおかげで、ワインはいつもよりエレガントでピュアな味わいに仕上がっています。ジョゼフ曰く「普段のシュナンはタンク醸造だが、この年は全体的に収量が少なく醸造樽が余っていたことと、またエッジの効いた酸の角を取るために100%樽で仕込んだ」とのこと。出来上がったワインはピュアかつミネラリーで、アルコール度数13%とは思えないクリスタル感があり、いつもよりも果実がスレンダーな分、味わいにシスト土壌から来る剥き出しなミネラルをダイレクトに感じます。シャープでキレのあるクリーンな味わいは、正にアンジュのピュリニー・モンラッシェ!?

750ml   税込4400円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :白・辛口
アルコール度:13%
ブドウ品種 :シュナン・ブラン100%
平均樹齢 :22年
平均年間生産量 :本

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VdF カベルネ・フラン ヴィンテージ[2018]

「VdF カベルネ・フラン」を長く熟成しワンランク上のワインに仕立てた「カベルネ・フラン ヴィンテージ」!このワインを造るきっかけは、ロワールのカベルネ・フランが苦手なジョゼフとシルヴェストルが唯一美味しいと思えるカベルネが父親ルネのオールド・ヴィンテージであったこと。「熟成したカベルネの魅力を伝えたくてこの特別なワインを仕込んだ」とジョゼフは言います。仕込む条件は、まずカベルネが当たり年であること、そしてカーヴでの瓶熟期間も含めて最低3年は寝かせること。2018 年は、質・量共に恵まれた当たり年で、ジョゼフ曰く「直近では2017年、2015年がカベルネの当たり年だが、それを超えるポテンシャルがある」とのこと。醸造はマセラシオン・カルボニックを行わず、全てブドウを除梗しクラシックな方法で仕込みました。古樽で10ヶ月熟成し、さらにフードルで14ヶ月、またさらにカーヴで1年瓶熟させてからリリース。出来上がったワインは柔らかく、熟成による絶妙なまろやかさもあり、こなれた果実の凝縮味がとろけるように優しく口に染み入ります。塩気のある旨味もしっかりとあり、余韻を優しく引き締めるタンニンも心地よし。まさに今飲み頃を迎えた、これからどんどんワインが開いてきそうな美味しいカベルネ・フラン!

750ml   税込4840円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :赤・ミディアムボディ
アルコール度:13,5%
ブドウ品種 :カベルネ・フラン100%
平均樹齢 :35〜55年
平均年間生産量 :本

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VdF ビズ[2021]

以前は「Le Gros」の名前でリリース されていましたが、2019年にヴァン・ド・ソワフのイメージに合うBisou(ハグする)という明るい名前に変更された、「VdF カベルネ・フラン」とは真逆のコンセプトで造られた赤。前年はグロロー・ノワールが主体でしたが、2021年は春の遅霜とミルデューの被害によりブドウ全体が不作だった為、相対的にグロロー・グリが主体となりました。ジョゼフ曰く「グロロー・グリが主体だとロゼに近いワインとなるため、赤の色合いとコクを加えるために今回新たにカベルネ・フランを1/4加えた」とのこと。醸造はブドウの不作によりフードルが余っていたので、グロロー・グリとカベルネ・フランに使用。出来上がったワインは、前年よりも果実味が瑞々しくスレンダーで、カベルネ・フランの風味を感じる軽快なヴァン・ド・ソワフに仕上がっています。タンニンと酸の構成がしっかりありながらも酒質がダシのように優しく飲みやすいので、気づいたら軽く1本空いてしまいそうな…とてもデンジャラスなワイン。

750ml   税込3630円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :赤・ミディアムボディ
アルコール度:11,5%
ブドウ品種 :グロローグリ50%、カベルネフラン25%、ガメイ10%、グロロー・ノワール10%、シュナン5%
平均樹齢 :38年
平均年間生産量 :本

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VdF マジック・オブ・ジュジュ[2020]

2020年はアンジュのシュナンに19ヶ月樽熟したロワン・ド・ロイユを 30%アッサンブラージュ。ロワン・ド・ロイユは前回リリースした新キュヴェ「ゴールデン・アイ 2019年」の一部で、1年で発酵が終わり切らなかったロワン・ド・ロイユ5樽をそのまま発酵が終わるまで待ち、6ヶ月樽熟したネゴスのシュナンにブレンド。ジョゼフ曰く「当初長期樽熟成のロワン・ド・ロイユは単体で売るつもりであったが、熟成中試しにグラスの中でシュナンと混ぜ合わせたところ、シュナンが単体よりも味わいに深みが増したことに驚き、結果2つのワインの相乗効果を期待してアッサンブラージュすることに決めた」とのこと。出来上がったワインは、シュナンの酸と果実のふくよかさにロワン・ド・ロイユから来るミネラルの滋味深い苦みが融合し、まさにジャズの即興のように絶妙なハーモニーが口の中で展開されます。魚介と合わせるとさらに味の相乗効果が期待できそうなワインです。
750ml   税込3190円

生産地:フランス
味のタイプ :白・辛口
アルコール度:12%
ブドウ品種 :シュナン・ブラン70%、ロワンドロイユ30%
平均樹齢 :35〜46年
平均年間生産量 :本

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VdF ゴールデン・アイ[2019]

今回の「マジック・オブ・ジュジュ」と同じく友人ビニュロンたちの支援から生まれたワインで、味わいのコンセプトは大体「マジック・オブ・ジュジュ」と同じ。「南のブドウと北のブドウのコラボによる化学反応」を期待して仕込んだと彼らは言いますが、今回北フランスは霜の影響で全く彼らの目にかなう買いブドウを見つけることができず。そこで考えた彼らは、フランスに留まらず探す範囲を広げて、オーストリアの友人クリストフ・ヘイスに声を掛けました。クリストフは快く承諾し、折しもドメーヌの収穫が始まり多忙を極める中、シルヴェストルは急遽ブドウを探しにオーストリアまで収穫に出かけました。そして、摘み立てのブドウをとんぼ返りで運んで仕込み、最後にガイヤックのワインとアッサンブラージュし出来たのがこのゴールデンアイ。まさに若くフットワークの軽い彼らだからなせた業。醸造は全て樽で発酵熟成を行っていますが、キリっとした酸があるからか樽を全く感じさせません。ワインは軽快でありながら、それでいてしっかりと余韻にまで残るミネラルの旨味を感じ、繊細な和食と合わせてほしいワインです。

750ml   税込2695円

生産地:フランス&オーストリア
味のタイプ :白・辛口
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :ロワンドロイユ70%、グリューナーヴェルトリーナー30%
平均樹齢 :25〜35年
平均年間生産量 :本



VdF マジック・オブ・ジュジュ[2019]

2019年は4月初めに襲った霜により特に白のブドウが壊滅的な被害に遭いました。そして夏に入った時点で収量の大幅減が確定。元々フェイ・ダンジュの買いブドウは複数年契約をしているので手に入れることができましたが、それでも当期を乗り切るには圧倒的にブドウが不足していました。ジョゼフとシルヴェストルが困っているのを知った南の友人ヴィニョロン達が、ピンチを救うために率先してブドウの提供に協力してくれたことにより実現したワインが今回の「マジック・オブ・ジュジュ」。ブドウの内訳はソーヴィニヨンがフェイ・ダンジュ、そしてシュナンはリムー、ミュスカデルはガイヤックから。醸造はシュナンがステンレスタンク、そしてソーヴィニヨンとミュスカデルは樽で発酵熟成させ、最後にアッサンブラージュしています。出来上がったワインは、透明感のあるエキスがフレッシュかつ口当たり滑らかで、ハーブのような心地よい苦みとのバランスが超絶妙。何よりも北と南の買いブドウを使って、きちんとジョゼフ&シルヴェストルのつくるモスの白の味わいに収まっているところがスゴイ!
750ml   税込2970円

生産地:フランス
味のタイプ :白・辛口
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :シュナン・ブラン40%、ソーヴィニョン・ブラン30%、ミュスカデル30%
平均樹齢 :20〜45年
平均年間生産量 :本



VdF ラ・ジュット[2019]

ラ・ジュットは区画名ですが、フランス語で騎士槍試合という「決闘」の意味があります。2019年は霜の被害により大幅減収で、当初はシャルドネ単体のキュヴェをつくる予定でしたが、シャルドネの量があまりにも少なかったので、同じ区画のシュナンをアッサンブラージュ。今回の「VdF シュナン」がルネのスタイルであれば、この「ラ・ジュット」は正にジョゼフ&シルヴェストルのスタイルそのもの。ジョゼフ曰く「シュナンもシャルドネも同じ区画なので、シャルドネの完熟に合わせてシュナンも同時に収穫した」とのことですが、頭の中では当初シュナンが若干早熟だったのではと思ったようです。しかし、熟成スピードの早い2019年の環境の中では、シャルドネの熟成に合わせた収穫が結果的に彼らのイメージするワインスタイルに叶ったよう。つまり、若干熟しすぎたシャルドネと若干未熟で酸のあるシュナンを「La joute(決闘=アッサンブラージュ)」することで絶妙なバランスが整ったということ。これが区画名と相まって最終的に「ラ・ジュット」という名前になりました。出来上がったワインは上品かつエレガントでフィネスがあり、ブルゴーニュのピュリニーを彷彿させるようなキレのある酸と真っ直ぐなミネラルがあります。彼ら自身も2019年の仕込みで一番の出来と自負しているスーパーワイン!

750ml   税込3795円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :白・辛口
アルコール度:13,5%
ブドウ品種 :シュナン・ブラン50%、シャルドネ50%
平均樹齢 :14〜32年
平均年間生産量 :本



VdF ヴァン・ムスー ムサムセット[2018]

ワイン名はルネの友人の子供の名前、男の子「ムサ」と女の子「ムセット」を合わせて命名。買いブドウはフェイ・ダンジュのビオ生産者「ドメーヌ・ベルジェ」から。2018年は収量が70hL/haと未だかつてないブドウの豊作に恵まれた当たり年で、日照量にも恵まれブドウの腐敗はほとんどなく完璧な状態で収穫。普段はホーロータンクで一次発酵させるのですが、今回は量が多いので一番大きなセメントタンクを使用。それでも入り切らなかったジュースは古樽に入れて仕込みました。シルヴェストル曰く「この年は多くのヴィニョロンが発酵に苦労する中、ムサムセットは反対に発酵に勢いがありすぎて瓶詰前のワインの清澄に苦労した」とのこと。いつもよりもワインに澱が多く残ったので、澱から来る還元臭やマメのリスクを防ぐために20r/LのSO2を添加しました。出来上がったワインはフレッシュかつ泡立ちがまろやかで、フランボワーズやイチゴの香りが華やか。滋味深くもエキスがまったりと優しく、最後の澱まで美味しい完璧なヴァン・ド・ソワフに仕上がっています。

750ml   税込3410円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :泡ロゼ・辛口
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :ピノ・ドニス70%、グロロー30%
平均樹齢 :30年
平均年間生産量 :本

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VdF カベルネ・フラン[2016]

白と同様2016年からAOCの申請を止め、ワイン名を「アンジュ・ルージュ」から「VdF カベルネ・フラン」に変更。2016年は遅霜とミルデューの影響で収量が80%減と大変少なく、マセラシオンに使った40hLフードルを満たすために1/3フェイ・ダンジュのビオの栽培者からブドウを買っています。前年は熟成にもフードルを使いましたが、今回は228Lの古樽のみを使用。出来上がったワインは、まだ若いタンニンをアフターに感じますが、酒質そのものはとても柔らかく、果実味は染み入るようにしなやか。今飲むのであれば、鴨など血を感じる料理との相性が良さそう。しかし、現当主のシルヴェストル自身は、できればタンニンがこなれるまであと数年瓶で寝かせることをオススメするとのことです。

750ml   税込3410円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :赤・ミディアムボディ
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :カベルネ・フラン100%
平均樹齢 :33〜53年
平均年間生産量 :本



ボワ・ルージュ[2015]

2015年からアンジュ・ルージュとの味わいの差を付けるためガメイ主体となり、以前の主要品種だったカベルネ・フラン、カベルネ・ソ ーヴィニヨンは補助的に使われています。ブドウはガメイがル・レザン・ア・プリュム、カベルネはフェイ・ダンジュのビオのブドウ栽培者からで、仕込みはガメイとカベルネを別々に行い、樽熟後にアッサンブラー ジュ。ジョゼフが言うには、ボワ・ルージュはルネ・モスのテーブルワインの位置づけで、今後ブドウの生育や買付状況によってブレンドが異なるとのこと。今回のこのボワ・ルージュは香りはカベルネだが、味わいはガメイのチャーミングでエレガンスがあり活発な印象。軽すぎず重すぎず良いバランスに仕上がっていて、酸も適度にあり、アペリティフから食事まで楽しめる万能すぎるワインです。

750ml   税込2420円

生産地:フランス、ロワール地方
味のタイプ :赤・ミディアムボディ
アルコール度:12,5%
ブドウ品種 :ガメイ60%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン10%
平均樹齢 :25年
平均年間生産量 :本