ドメーヌ・ド・ヴェイユー
1985 年に6代目としてワイナリーを引き継いだミッシェル・ケニオは、1995年からビオ農法を実践し、1998年にエコセールの認定を受けて現在に至る。正式な認定は受けていないが
95年同時期にビオディナミも取り入れている。
そんな彼も以前、父親の下で働いていた時はビオには反対だったそうだ。理由は、その当時彼が試飲したビオワインのほとんどが美味しいと思えないような代物ばかりであったからだという。しかしながら、彼の義父、従兄弟が農薬が原因と見られるガンにより立て続けに亡くなり、彼自身も身体を壊したことから考えが一変、また、たまたまパリの試飲会で、初めて美味しいビオワインと出会えたことも、ビオに踏み切るきっかけとなった。以降、彼は食べ物は全てビオのものしか口にしないという。
現在、ミッシェル・ケニオと 2 人のスタッフ、季節労働者 3 人を含め計 6 人で25haの畑を管理している。彼には「健康的なブドウを使って、味わい豊かでコストパフォーマンスの高いワインを作る」という理念があり、美味しくて品質の高いワインを如何にコストを下げて実現させるかという課題に日々取り組んでいる。トラクターや機械を積極的に導入するのも、彼一流の計算があってのこと。「収穫は主にマシーンを使うが、収穫したブドウに葉や茎がなるべく入らないように、ブドウのまわりを手で全て除葉し、バトン(マシーンがブドウを叩き落とす棒)をゆるめに調節して一気に刈り取る。カーヴを取り囲むようにブドウ畑があり、すぐにブドウを取り込むことができるのも我々のドメーヌのメリットだ。」彼は最近のビオワインの価格高騰に危うさを感じている。ビオは人件費がかかるという口実の下に価格を上げることに憤りを覚えているのだ。「ビオディナミというだけで最近はワイン価格が上がるので、ビオディナミの意味を考えずパフォーマンスやマーケティングだけで安易に取り入れるワイナリーも少なくない。」
機械導入の裏には、敢えてビオディナミ=高価という図式を崩し、適正な価格に戻す目論見もあるようだ。
以上輸入元資料より抜粋
ヴァル・ド・ロワール ソーヴィニョン・ブラン[2017] 2017年は春の遅霜に遭いましたが、霜対策を行ったおかげで被害は最小で済みました。しかし2017年も前年同様シュヴェルニーに隣接する親戚がビオで栽培するヴァン・ド・ペイのソーヴィニョンで仕込んでいます。収穫日は9月13・14日と前年よりも2週間早く、収量は40hL/ha。SO2はプレス後と発酵後、瓶詰め後に少量添加(軽くフィルター有)。ワインはグレープフルーツ、青りんご、シトラス、アカシア、アンゼリカ、ミュスク、メントールの香り。みずみずしく滑らかで透明感のある優しい旨味エキスがあり、繊細な酸やミネラルと一緒に口の中に溶けていきます。 750ml 税込1980円 |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ソーヴィニョン・ブラン100%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 :本
シュヴェルニー・ルージュ[2015] 収穫日はピノが9月15・16日で、ガメイが9月18日、コーが9月25日。収量は30hL/ha。果実味を活かすために100%セメントタンクで仕込み、SO2はマロラクティック発酵が終わった後と瓶詰後に少量添加(ノ ンフィルター)。ワインはダークチェリー、グリオット、スミレ、シャクヤク、ジンジャー、タバコの葉、プラリネの香り。チャーミングかつジューシーで、柔らかな果実味をほのかに苦みのあるミネラルとキメ細やかなタンニンが引き締めます。 ―以下リアルワインガイド55号より抜粋― ピノ・ノワール60%、ガメイ30%、コー10%のブレンド。ミネラル、赤黒果実、スパイス、インク、花などの香り。軽やかでエキスにぎゅっとうま味が詰まっていて、ドライでバランスの良い仕上がりです。ボディはややフラットですが、味幅があって複雑味も感じ単調で終わらない満足度の高いデイリーワイン!この造り手の白ワイン同様コストパフォーマンスの良さは旨安大賞クラスです!(今飲んで89+ ポテンシャル90)※掲載ヴィンテージは2014年 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:12,5%
■ ブドウ品種 :ピノ・ノワール70%、ガメイ25%、コー5%
■ 平均樹齢 :26〜36年
■ 平均年間生産量 :本
シュヴェルニー・ブラン[2015] 収穫日はソーヴィニヨンが9月28日〜30 日、ムニュピノが10月14日。収量は40 hL/ha。2015年は水不足でしたがブドウの房数が多く、近年では恵まれた収量となりました。SO2はプレス後と発酵後、瓶詰め後に少量添加。軽くフィルター有。グレープフルーツ、青りんご、白桃、シトラス、カシスの芽、鉄分、潮の香り。ワインはフレッシュで清涼感があり、優しく爽やかな酸と白いフルーツのエキス、ミネラルのほのかな苦味とのバランスが絶妙。 ―以下リアルワインガイド55号より抜粋― ソーヴィニョン・ブラン80%、ムニュ・ピノ20%のブレンド。ミネラルと柑橘、いかにもソーヴィニョンっぽさのある香りが印象的です。フレッシュで爽やかな果実味と酸、うま味もあってバランスの良い軽やかな白ワインに仕上がっています。もうずいぶん前から日本に入っているワインですが、安定感のある美味しさと、リーズナブルな価格はナチュラルワインに於けるデイリーの定番的な存在です!(今飲んで88+ ポテンシャル88+)※掲載ヴィンテージは2014年 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :ソーヴィニョン85%、ムニュ・ピノ15%
■ 平均樹齢 :22〜46年
■ 平均年間生産量 :本
メトッド・トラディショネル[NV(2006)] これが最後のミレジム!残糖は8g/l。発酵途中のワインにショ糖を加えてムースを作り、最後に味わいのバランス調整で4gのドザージュを加えた!焼きたてのパンやカスタードレモン、ミネラルの香りもある。泡はやわらかく、ほんのりまろやかな口当たりで、ワインに奥行きがあり酸とのバランスも良い。アフターにうま味が残る。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・辛口
■ アルコール度:12%
■ ブドウ品種 :ムニュピノ、シャルドネ、シュナンブラン各1/3
■ 平均樹齢 :20年
■ 平均年間生産量 :本
クレマン・ド・ロワール[2007] しっかりとした泡と、味わいにフレッシュ感を出すために、ビン内熟成を3年から1年に縮め、デゴルジュマンは出荷の直前にするように努めたとのこと!白い花の香りやアプリコットタルト、カスタードクリームのような香りもある。泡はやわらかく味わいセックで、キレのある酸と苦味、潮のフレーバーが口の中で複雑に絡み合う。 750ml |
■ 生産地:フランス、ロワール地方
■ 味のタイプ :泡白・辛口
■ アルコール度:11,5%
■ ブドウ品種 :ムニュ・ピノ25%、シャルドネ50%、シュナンブラン25%
■ 平均樹齢 :35年
■ 平均年間生産量 :本